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2023.05.25
キングストンの中国法人、模造品販売した数百店舗相手に訴訟起こすもその結果は…

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USBメモリやSDカードなどメモリ製品でおなじみの米キングストンテクノロジー。信頼性が高い上に価格が手頃ということもあり、中国国内でも同社製のメモリ製品は売れ筋の商品となっている。しかし、売れ筋製品であるがゆえにニセモノが数多く流通しているようで、同社の中国法人が権利を守るための行動に出ている。

 

■キングストンの中国法人が次々と提訴

中国メディアの報道によると、同社の中国法人である「金士頓科技有限公司」が「USBメモリでキングストンのロゴを無断使用した」として広東、雲南、貴州、重慶、陝西など各省・直轄市においてこの2年で広告代理店、電子製品販売店、文具店、携帯電話周辺商品販売店など数百店舗を相手に訴訟を起こしているという。最近では5月22日に貴州省畢節市大方県で裁判が始まったとのことだ。

 

■商標権侵害の訴えに対し、被告側の言い分は?

一部の事案では裁判開始前に両当事者の間で和解が成立し、店舗側が賠償金を支払う一方で、積極的に訴訟に応じる店舗も多くあり各地で裁判が行われている。裁判では大部分の被告が「商標権を侵害した商品であることは全く知らなかった。商品は第三者から仕入れたものであり、原告は第三者の責任を追求すべきだ」と主張しているという。

 

権利侵害が指摘されているのはUSBメモリなどにデザインされた「Kingston」のアルファベットロゴや、赤い顔のロゴ。店舗側の言い分は「USBメモリのロゴや包装が正規品と同じであり、肉眼ではその真偽を判別することが不可能。店主や従業員はこれらの製品の真偽を判別する専門的な知識や能力を備えているわけではないため、販売した商品の権利侵害については全く関知するところではない」というものだ。

 

■裁判所が下した判断は?

すでに判決が言い渡された判例を見てみると、いずれも被告である店舗側の情状が酌量されているようだ。雲南省昆明市の訴訟では裁判所が「権利侵害の指摘があった商品の外包装および外観上のロゴはサイズやフォントこそさまざまであるものの、商標登録されているロゴの綴りと同じであり、一般的な注意力で真偽を区別することは難しい」と判断し、被告に対して「合理的な権利保護費用として2000元(約4万円)」のみの支払いを命じ、それ以外の原告の請求を却下したという。各地の裁判でも多くが数百元あるいは2000〜3000元程度という低額の賠償金支払いの判決が言い渡されている。

 

(出典:https://finance.sina.com.cn/tech/mobile/n/n/2023-05-24/doc-imyuvvhf1784984.shtml

 

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