騰訊網が、国慶節連休で賑わいを見せた重慶市の様子を紹介している。
重慶と言えば「山城」とも呼ばれる坂の多い地域。10月1~7日の長期休暇、重慶ならではの風景や代表的グルメの火鍋を目当てに各地から人々が集まった。
長江ロープウェイの順番を待つ長蛇の列(出典:鏡説街頭)
重慶には数多くの観光スポットがあり、抖音(日本語版TikTok)によって、再注目されている「洪崖洞」や、長江の雄大な眺めが楽しめる「長江ロープウェイ」なども有名だ。
「洪崖洞」とは「千と千尋の神隠し」の雰囲気が漂うスポット。「吊脚楼」という、斜面の多い地形に柱を立て、高低差をなくす建築様式を用いた高床式の家屋が立ち並んでいる。
「長江ロープウェイ」は片道5分という短い乗車時間にもかかわらず、重慶独特の都市景観を一目見ようと大勢の人々が訪れる。大混雑になると、たった5分のために長時間行列に並ばなくてはならない。
中も人でギッシリに違いない。景色は見られるのだろうか・・・(出典:鏡説街頭)
続いては重慶のグルメ。ネットで火がついた渝中区にある火鍋店「洞亭火鍋」は、午前中から行列が絶えない。この人気店、なんと防空壕をリノベーションしている。
「重慶の火鍋には鴨血(アヒルの血を食塩水で凝固させたもの)、毛肚(ゼンマイ:牛の第3の胃)、鴨腸(アヒルの腸)が欠かせないね!解放碑(抗日戦争勝利の記念に建てられた時計台)や洪崖洞を見ながらここへ来たんだよ」と話すのは、湖北省から観光で訪れた王さんだ。
元防空壕。かなり広い(出典:鏡説街頭)
上海から飛行機でやってきたという鄧さんは「痺れる辛さ、旨味と香りがたまらないね。重慶の火鍋は特別だよ」と親指を立てていいね!マークを作った。
鄧さんは、午前11時に番号を取ったが、その時すでに100何番。午後2時半に空き状況を確認したところ、まだ90数人の客が待っていることが分かった。
「観光はもちろん、食事も楽しみたい気持ちはみんな一緒だよね」と話す。
壁面のデザインを変え、個室として利用(出典:鏡説街頭)
こちらのお店では新鮮な鴨腸を100キロ、野菜類はいつもの2倍準備をして連休を迎えたそうだ。さらに夜12時には店を閉めるところを、祝祭日は夜中1時半まで営業しているという。
大型連休の経済効果は抜群。しかし連休を静かに過ごしたかった地元の人は、行列や交通渋滞に辟易していたかも?しれない。
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