先日今年初めての台灣ロケが終わりました。
今まで担当した番組ロケとちょっと違い、今回はある音楽ツアーにまつわる密着でした。
アーテイストの具体的な名前は書けないのですが、この先もしかして台湾でツアーをやったアーティストさんがいたら、そのアーティストさんかもしれないと思って読んでいただければうれしいです。
一般の番組撮影は台本などがあり、事前の準備と仕込みもやるので、撮影内容と方向性はある程度把握できます。しかし、ツアー密着はリアリティ性を重視しているのため、撮影スポットは一部しか決まっておらず、現地に入ってから決めたところもあります。撮影しながら、現場でアポイントを取りました。随時撮影チームの質問と要望に応えられるように、さらに地理的位置、移動時間なども考えた上で、最適なスポットを提案します。そのため、冷静な判断、臨機応変の能力はもちろん、普段から情報収集を心がけることの大切さを感じました。
(台北市内)
音楽ツアー密着といえば一番大事なのはやはりライブです。今回の撮影は撮影チーム以外に、もう一人重要な方がいます。それは現地のイベンターさんです。イベンター側が組んでくれたスケジュールもあるので、事前にイベンターさんとの打ち合わせも重要なポイントです。車両、食事の手配などの情報を共有しながら、撮影が順調に進むように、イベンターさんが決めたスケジュールと撮影チームの要望を合せて、撮影スケジュールを作りました。
このロケでは、第三者(イベンターさん)が入っている時に、ちゃんとコミュニケーションを取ることの重要性を学びました。イベンターさんは撮影のことに関して詳しくなく、私もイベントのことについて詳しくないため、事前に情報や互いに協力してほしいことを共有すれば、イベントも撮影もよりスムーズに進行することが出来ると感じました。
ライブ以外に、タレントさんの要望で夜市も行きました。台灣を紹介する旅行番組なら必ず出てくる夜市、私もプライベートと仕事で何十回も行きました。それでも飽きることなく、グルメ以外にも服やゲームなどいろいろな楽しみ方法があり、どの年齢層でも行けるところが夜市の魅力だと思います。
今回は食事が終わってから夜市に行ったので、グルメよりゲームコーナーに行ってみました。リアリティを伝える密着撮影のため、何も決まりがなく、タレントさんが体験してみたいことをその場でやり、思う存分遊びました。
(夜市人気の射撃ゲーム 出典:ネット)
夜市のほかに、台北一のパワースポットと言われる龍山寺も行きました。ロケの時に、台湾はまた旧正月中だったため、お寺はすごく混雑していました。私はプライベートでもお寺に行きますが、参拝の流れと神様の説明を日本語で説明するのは初めてです。ちゃんと説明できるように、事前にいろいろ資料を調べ、自分にとっても台湾の昔ながらのことをさらに知ることができて、伝統文化の魅力を再認識しました。
(台北一パワースポット龍山寺 出典:ネット)
今回は自分の事前確認不足とイベンターさんとのやり取りで、うまく対応できなかったところが少しありました。来月で入社一年になります。振り返ると、初めてロケに行った時に、先輩が教えてくれたのは「コーディネーターはただの通訳ではなく、現場を順調に動かして、撮影をうまく進められるようにすることが我々の仕事だ」ということ。自分はまだまだ勉強すべきところがたくさんあります。この言葉を常に心の中において、いいこともうまくできないことも成長になると思うので、毎回の経験を大事にして、少しずつ成長していけるよう頑張ります。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
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