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2020.08.06
留まるところを知らない中国の3Dプリント技術

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様々な先進技術を急速に発展させている中国。3Dプリント技術もその1つだ。

一昔前まで「プリント」と言えば平面の物に平面の文字なりイラストなりを印刷するのが当たり前だったが、3Dプリント技術によって立体的なものが「印刷」できるようになり、今やその技術は「宇宙レベル」にまで到達したようである。

 

今年5月、中国の有人飛行ロケット「長征5号B」に搭載された、陝西省の西安交通大学の研究グループ開発による連続繊維補強材の3Dプリント装置を用いて、世界初の宇宙空間における3Dプリント実験に成功した。

 

連続繊維補強材は強度、弾性、耐熱性、耐食性に優れた複合材料で、丈夫で維持管理コストが低い資材として、建築分野で広く用いられているほか、航空宇宙分野でも応用が期待されている。研究グループが5年かけて開発した今回の技術では、プリンターのヘッドで連続繊維束と熱可塑性樹脂を一体化させたうえでプログラムされた形状に成形することができるという。

 

連続繊維複合材料の3Dプリント技術自体は新しいものではないが、地球上とは異なる環境でのプリント実験に成功したことで、宇宙ステーション内でさまざまな物を製造するための基礎が築かれたという点で大きな意味を持つとのことである。

 

また、昨年11月にはやはり世界初となる3Dプリント技術を用いた2階建ての建物を「印刷」するデモンストレーションが広東省で行われた。ガントリークレーンと一体化した巨大プリンターヘッドが、あらかじめプログラムされた建築データに基づき、予め鉄筋が埋め込まれた場所に特製のコンクリートを塗り重ねていく。やっていることは通常の3Dプリンターと同じだが、何しろスケールが大きいのだ。

 

プリンターは24時間動き続け、面積約230平方メートル、高さ7.2メートルの2階建て建物のコンクリート部分を3日がかりで完成させた。建物の寿命は約50年とのことだが、従来の建設方法に比べて手間も材料コストも大きく節約できるという。

 

留まるところを知らない中国の3D技術開発。日常のあらゆる物を「印刷」して作る時代がやって来るのもそう遠い日の話ではないかもしれない。(提供/フライメディア)

 

 

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