日本と同じく非常に強い寒波に見舞われた台湾。台北エリアや宜蘭などは気温が6度にならない所も。先週のブログでもお伝えしたが、台湾、特に台北は冬の降水率が非常に高く、降り続く雨によるじっとりとした湿気が寒さに加わり、2月頃まで非常に寒い日が続く。また日本と違い家に暖房がない家庭も多く、年配者が寒さで亡くなるというケースも。コロナの感染死よりも寒さで亡くなった人の方が多い日もあった程だ。
冬真っ盛りとなった台湾の12月、今年はクリスマスの雰囲気と共に既に年末ムードも漂い始めている。なぜなら2023年の来たるべく春節(旧正月)が非常にはやく、例年であれば2月に新しい1年を迎える事が多かったが、今回は1月22日と少しはやめ。もう既に旧正月まで1ヶ月というカウントダウンが始まっているのだ。
コロナにより飲食店は大打撃を受けたが、今年の年末は多くのホテルが予約でいっぱいになり、尾牙(ウェイヤー)と呼ばれる忘年会が開催されるようだ。また年末に家族と共に食事を楽しむ人も多く、今までの自粛生活による我慢を吹き飛ばすほどの盛り上がりだ。
忘年会や家族や親戚との集まりと共に台湾人にとって欠かせないのが新年を迎える為の春聯(チュンリェン)の準備だ。台北屈指のパワースポットとして知られている行天宮(シンティエンゴン)では今年も恒例の春聯の配布が行われた。
春聯とは日本の門松のように、旧正月に家の門などに飾る紙の飾りのことで、
この時期になるとスーパーなどでも売られるようになる、企業が配るカレンダーのように、無料で配布される所も。
行天宮で配られる春聯は特にご利益があると言われており、
朝から長蛇の列ができる程だ
来年1年の開運を祈り、春聯を受け取る人々
春聯は全て無料
台湾人にとって春聯は日本人の門松と同じく、新年を迎える行事に欠かせないものである。日本の場合門松は「松」の文字と「待つ」を掛けて歳神様を「待つ」=「お迎えする」意味合いがあると言われているが、台湾の春聯は邪気が入らないように門に飾ると言われている。また「春」の文字をわざと逆さまに貼ることによって、逆さまという意味の「倒(ダオ)」と「到来」を意味する「到(ダオ)」の発音が同じという事から「春が到来するように」という意味合いを込められている。
旧正月前後に台湾を訪れる人はぜひ手に入れてみよう。
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