2018年10月31日、網易サイトによると、紙の名産地、杭州の富陽で“子供のおしっこ急募”、“高額買入れ!”の広告が出て、真面目な話?と話題を呼んでいる。
10月25日ついに高額買入れをアピール!(出典:新浪網)
が、これは本当の真面目な話。
広告を出して呼びかけているのは、杭州市認定の無形文化遺産伝承者、李文徳(リ ウェン ダァ)おじさん。
竹の繊維で作られる“竹紙”こそ、中国の四大発明の一つである紙作りの伝統を受け継ぎ、中国の国家認定無形文化遺産になっている神秘かつ悠久の歴史を誇る名品。
李さんの工房では年に1000kgの尿を使う(出典:新波網)
杭州市富陽の竹紙は、漢の時代に製作が始まり、「富陽竹紙」又の名を「元書」と呼び、宋の時代にはすでに朝廷における科挙の試験用紙として使われていた。
科挙の試験といえば、試験用紙に解答論文を書いて提出する、今で言えばいわゆるスーパー記述・論述式テストだ。
ふだん学用品を贈って尿をもらっていたが(出典:新浪網)
竹紙は、春に育つ青竹から作られ、72の工程を経ると言われる。そのうちのひとつの工程の技法が「人尿発酵法」で、昔から伝わる由緒あるやり方なのだ。
「人尿発酵法」で作られた竹紙は、特に紙の上に描かれた墨が照りかがやくとして書道にも最適。
若竹は発酵池に入れ発酵させる(出典:新浪網)
11月11日の双11(独身デー)は、実はアリババが独身者どうしのプレゼント交換を推奨したものだったが、今では世界的な「ダブルイレブンW11」として、バレンタインデーやクリスマスに並ぶお祭りデーになった。
中国でも、プレゼントのラッピング用紙に凝るため、伝統の用紙も売れ行きが良く、李おじさんの工房も工程に欠かせない“子供のおしっこ”が切迫したのだ。
李おじさんは、アリババ・グループの淘宝(タオパオ)ネット・ショップでの双11(独身デー)需要を前に、尿の不足に頭を悩ませ、眠れない状態! だという。
(情報元:http://slide.news.sina.com.cn/s/slide_1_86058_329849.html#p=1
http://culture.dzwww.com/lbtp/201811/t20181102_18020366.htm
http://dy.163.com/v2/article/detail/DVELO2O90517UBHK.html)
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