2018年3月16日、騰訊網は、自転車に乗って幼い娘とともに761日かけて広大な中国1周4万キロの旅をした男性を紹介した。
(中国一周4万キロの自転車旅を走破した斉さん親子 出典:中国日報)
河北省に住む斉海亮さんが4歳の娘との中国一周自転車旅を思いついたのは2015年のこと。「娘に寄り添ってその成長を見守りたかった。小さな幼稚園に行かせるのではなく、大きな地球の中で過ごしてほしかった」とその動機を語った。
これまで果物を売ったり、アパレルに携わったり、音楽教室を経営したりと、さまざまな仕事を経験してきた斉さんだからこそ、枠に捉われない発想ができたのかもしれない。「仕事を辞めて中国を自転車で1周する」というプランは周囲の人びとを大いに驚かせたが、2015年9月4日に河北省唐山市から出発した。
(斉さん親子が辿ったルート。まさに「中国一周」だ 出典:育児網)
まずは南下して海南省を目指し、それから北西方向に進んでチベット、新疆を経由、再び東進して四川や重慶、上海を通ると、安徽、陝西から北上して内モンゴル、黒龍江へ。そこから吉林、遼寧と南下し、北京を通って河北省に戻ってくるというルートだ。その距離は約4万キロ、中国大陸すべての省・直轄市・自治区を通る、まさに中国一周の旅だった。
(砂漠を行く2人。とにかく中国は広い 出典:中国日報)
斉さんが乗った自転車は、旅のために特別に改造したもので、後ろに娘が乗る屋根付きの車がけん引されている。10年の自転車愛好歴があったとはいえ、沿海部から険しい山岳地帯まで、何千メートルという標高差を自転車で走破するには体力や時間だけでなく、精神力も必要だ。「途中、諦めようと思ったことは数知れない。でも、その度に『これは娘と一緒に中国一周ができる唯一のチャンスなのだから』と自分に言い聞かせてきた」と斉さんは振り返った。
(雪の高山地帯を行く2人。ひたすらに広い 出典:中国日報)
出発当時4歳だった娘も、761日後にゴールした時には小学校にあがる年齢に。心も体も大きく成長した。周囲から「クレイジー」と言われた旅の途中で遭遇した楽しいこと、苦しいこと、嬉しいこと、悲しいこと、そして道中での人びととの触れ合いはきっと、今後の人生の大きな糧となることだろう。
(情報源:https://news.qq.com/a/20180316/006554.htm#p=1)
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