今、台湾ではペットブームが加速している。自らの飼い犬、飼い猫を「毛小孩(マオシャオハイ)」と呼び、子供と同じく家族の一員とし、毎日与えるペットフードや玩具などにお金をかけている台湾人が増えているようだ。
その原因として挙げられるのが「少子化」と「未婚率の高さ」だ。台湾では未来への不安から結婚を希望しない若者が年々増加している、そんな若者が新たなパートナーとして選ぶのが犬や猫といったペットなのだ。
また子供を進学校に通わせ、有名大学、大手企業へ就職させるという典型的な出世コースが不景気のために効力を弱めており、子供達が自由に自分の未来を選択できる社会に変わってきたこともひとつの原因として挙げられるようだ。
今まで子供の教育に力を注いでいた親たちは「折角お金をかけて大切に育てたのに結局は自分が希望するような職種につかず、自分の全く知らない異性と結婚してしまう」と落胆の声をあげ、こういった子育て疲れの世代が「ペットは素直で可愛いいし、お金をねだってくることもない」と犬や猫にお金をかけ始めたという説もある。
今回はそんな「毛小孩」を溺愛する飼い主達が足しげく通うペットグッズのお店を紹介。
ずらりと並べられたペットグッズ。外観からも品揃えの多さがうかがえる
台北を中心にチェーン展開をするペットグッズの店「金吉利寵物精品」にはペットフードをはじめ、ありとあらゆる犬猫のグッズが揃う。
日本ではペットグッズの購入はネットショップが主流になりつつあるが、「金吉利寵物精品」は品揃えの豊富さと価格の安さで人気を集め店舗を増やし続けている。
ペットフードはとにかく種類が豊富
大切なペットのが毎日口にするものだけあって、高級な缶入りのものから海外輸入のもの、犬猫の年齢に合わせたもの、アンチエイジングや骨強化など、健康を気遣ったフードを豊富に取り揃えている。飼い主も自分のペットに一番適したフードを選ぶことができる。
冷凍ケースに入れられたペットフード、1袋99元は人間が食べる弁当とほぼ同じ額
最近注目されているのが冷凍のフード。味、見た目にもこだわった高級品だ、ペットにかける金額が年々増えていることの表れだろう。
散歩中のマナーグッズも人気
マスクの種類もこれだけ豊富。価格も日本より安いので、ペットを留守番させている日本人観光客も買い物を楽しめそうだ。
ペットの暑さ対策グッズは台湾でも注目されている
首輪やチェーンも豊富。色、長さ、機能性に分けて陳列されている
犬が喜ぶおやつコーナーは日本の駄菓子やさんのような陳列が
犬目線の高さで置かれているところも顧客の心をガッシリ掴んでいる理由のひとつだ。価格もひとつ5元(18円ほど)からあるのでいろいろ選べて楽しい。
色とりどりの海外輸入製品
日本のペットショップと一番違う点は、欧米などの海外輸入の商品がとにかく多いことかもしれない。ネット注文だとこの手の商品は買ってがっかりする事が非常に多いが、実際に手にとって見られるのでペットの安全を考慮した面でも助かる点だ。
ペット専用の試着コーナー。親切に台が置かれている
夏場は暑さのためにペットに服を着せる飼い主は少ないが、冬になると壁一面にペット用の洋服が並べられる。 ユニーク系からコスプレ系まで、チャイナ服が多いのもうれしい。価格も安いのでぜひ自分の犬猫へのお土産選びにも訪れたい。
犬猫を飼っている台湾リピーターは、ぜひ立ち寄ってほしい店のひとつだ。
金吉利寵物精品
台北市中正區汀洲路三段102號
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
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