2018年2月2日、イタリアの国営放送・RAI UNOに、日本の小学6年生で、暗算の天才少女・辻窪凛音ちゃんが出演した番組が放送されました。
これまで数々の番組を手掛けてきましたが、中国語圏以外の番組をきちんと手掛けたのは、今回が実質始めて。とても感慨深く番組を見つめました。
イタリアの国営放送・RAI UNO「SUPER BRAIN」
思い起こせば、昨年11月、暗算の天才少女・辻窪凛音ちゃんのイタリアでのテレビ出演の話が突然、弊社に舞い込んできました。
凛音ちゃんとは、以前弊社が中国の江蘇衛星テレビ「最強大脳」をコーディネーションしたご縁で、イタリアの制作会社が中国で制作された番組をご覧になって、同様の番組を作りたいと、弊社に問い合わせがきたのでした。
正直、「さて困った…」という感じでした。問題はやはり言語。中国語ならば得意としている弊社ですが、イタリア語はもちろん無理。幸い先方は英語ができ、まずはどんな感じなのかと英語でのやり取りが始まりました。中国でお世話になり、凛音ちゃんの才能には本当に感心をしていたので、なんとかお手伝いできないかという一心でスタートしたものの、言葉の問題だけでなく、予算の問題、仕事の進め方、考え方の相違もあり、本当に何度も何度も「もう無理かな…」と思いながら、放送までこぎつけました。
番組では、5秒の間に3桁の数字が20個点滅する足し算のフラッシュですぐ正解、さらに12桁÷6桁の割り算では、10秒もたたないうちに正解を書き上げました。コンピューターよりも早いその計算力は本当に圧巻です。
実は凛音ちゃん、時差が抜けず、出演前までずっと寝ていたそうです。まだ6年生の凛音ちゃん、とてつもない肉体的な負担と精神的なプレッシャーをはねのけ、素晴らしい才能が披露できたかと思うと、思わず目頭が熱くなってしまいました。
収録後は、多くの方がサインや握手をもとめて凛音ちゃんの近くに来てくれたそうで、一緒に写真を撮ったりして、凛音ちゃんとしてもとてもうれしい思いができたそうです。
そして、放送後のネットの記事には「辻窪凛音は、数学の小さな天才です」と彼女をたたえる内容がならんでいました。
この仕事でやはりうれしいと思うのは、マスメディアの反響の大きさもさることながら、違う国の人々同士をつなぐことができるということ。そして、自分自身も仕事を通して、色々な価値観や世界を知ることができること。今まで経験したことのなかった今回の仕事を通じてそんな仕事への思いを新たにしました。
凛音ちゃん、そして番組の出演に並々ならぬご協力とご支援をいただいたご家族の皆様、3か月にわたってやりとりを続けたイタリア・エンデエモルの担当者の方、今回もこの仕事で出会ったすべての方々に心から感謝しています。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
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