2018年11月13日、騰訊網によると、山東省東営市に野菜から日用品までなんでも管楽器に変身させて、美しい音色を奏でる特技を持つ男性がいる。
この男性は、31歳の時啓超(シー チ チャオ)さん。山東省の農村で生まれた時さんは中学卒業後に毎日家で暇を持て余していた。そこで退屈しのぎにと、母方のおじから竹笛を学ぶことに。最初は特に興味もなくやっていたが、天賦の音楽センスがあったようで、普通の人が最低2年かかるところをわずか1年でひととおりマスターする才能を発揮したのである。
(竹笛が特技の時啓超さん 出典:騰訊網)
その後、出稼ぎをしたり、警備員やフロントデスクの仕事をしたりと生活は安定しなかったが、2012年に結婚して息子が生まれると、時さんは専業主夫になった。毎日炊事洗濯をしたり、息子の送り迎えをするなかで、ある日料理をしていた時にニンジンに穴が空いているのを発見。「楽器をやっていた人間は、『穴』に敏感なんです」という時さんは、竹笛づくりの要領でニンジンに穴を穿って、「ニンジン竹笛」を作ることを思い立ったのである。
(電動ドリルの刃で野菜に穴を空けていく 出典:騰訊網)
最初はうまく行かなかったが、改良と研究を重ねた結果ものすごくいい音が出るようになった。そこで時さんは、ナガイモ、ダイコン、サツマイモ、レンコン、キュウリ……と様々な野菜を笛を作り始め、どの野菜でもきれいな音の出る笛を作る技術を手に入れた。制作には1時間以上かかるとのことだが、あまりに笛を作りすぎたためか「ひと目野菜を見ただけで、どこに穴を空ければいいかがすぐ分かるようになった」とのこと。もはや達人の域だ。
(竹笛……と思いきや、「ナガイモ笛」だった 出典:騰訊網)
素敵な音を奏でる野菜の笛だが、1つだけ欠点があった。それは、長持ちしないこと。食品用ラップを使って延命を試みるもなかなかうまく行かず、時さんはついに野菜以外のものに手を出すことに。レンガや電球といった日用品までも楽器にし始めたのだ。「竹笛は中国伝統の楽器。これも文化遺産を伝承する1つの形かな、と思っています」と語る時さんは、日々新たな楽器の「材料」を探し求めている。
(時さんの楽器コレクション。飽くなき好奇心が垣間見える 出典:騰訊網)
(情報源:https://new.qq.com/omn/20181113/20181113A0G7I3.html#p=1)
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