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2024.01.10
いつ行っても行列必至!ミシュラン店で絶品ゴマだれ麺を味わう

麺料理は中華料理の代表選手。上海でも各種の麺料理を楽しむことができる。上海の麺料理の名店として挙げられるのが、「味香斋(ウェイシャンジャイ)」。

 

 

長らく上海市民に愛される老舗店である。このお店で最も有名メニューでお客がまず頼むのが「麻醤麺(マージャンミエン 訳:ゴマペースト麺)」。茹でた麺にゴマペーストをたっぷりかけたシンプルメニューなのだが、この店の味は格別で熱烈ファンのリピーターが数多く訪れる。

一般に中国の飲食店は食事どきの時間に来客が集中し、その他の時間は閑散としているものだ、「味香斋」では午後の2時3時といったお昼ご飯に遅い時間でも空席待ちの人が並ぶことが普通である。また夜の食事どきも空席待ちの人が出ているのもいつものことである。

 

筆者も初めてこの店を訪れる前からその有名ぶりは聞いていた。1回目に食べた時には麻醤麺を他の店で食べたことがなかったからか、味の良さがわからなかったものの、その後来店回数を重ねるほどにこの店の面麻醤麺の美味しさが分かり、今では定期的に訪れている。またあのお馴染みの味を食べに訪問したので、その際の様子をレポする。

 

来店したのは日曜日。この日は用事があり、一般的なお昼ご飯の時間をかなり過ぎての食事となった。時間は午後3時近く。「この時間ならすぐに座れるかも??」と思いつつ、「味香斋」を訪問。すると…

 

 

 

空席待ちの人たちが確かにいた。こちらでは先にメニューを注文、お会計を済ませ、席に着く。席があいていなければ空席をしばし待つ。この混雑なので相席は必至で、4人掛け席に2人で座ろうものならお店のおばちゃんに「はい、そこ席詰めて~相席ね」と言われるのでちゃんと詰めて座っておくこと。

 

流れを説明したところで注文。入って左のレジで行う。後方の壁にメニューがある。

 

看板メニューの「麻醤麺」は上段左1番目に表示されている。11元(1元19円換算で209円)。とても安い。この店で最も高価なメニューは「牛肉湯麺(ニュウロウタンミエン 湯とはスープのこと)」24元(456円)である。このお値段にして、ミシュランに2021年より3年連続掲載されているので「上海で最もお安いミシュラン店」としても有名である。

 

今回筆者が注文したのは、もちろん麻醤麺。それと「小牛湯(シャオニュータン。湯とはスープのこと)」。メニューではその隣に赤字で「牛清湯」というメニューがあるが、これは「小牛湯」よりも1元安いにも関わらず、どんぶりサイズがとても大きいので注意。

 

上海の麺は通常別売りのトッピング「浇(ジャオ 注ぐ、かけるの意味)」を選ぶことができる。たっぷりのゴマペーストの麺であるのに、「追いゴマペースト」的な「加麻醤(ジャーマージャン 訳:ゴマペースト追加)」があるのが面白い。筆者はお麩やきくらげ等を煮た「素什锦浇(スーシェジンジャオ)」を注文した。人気なのはこれと、細かく切った肉に辛い味付けをした「辣肉浇(ラーロージャオ)、他に「炸猪排(ジャージューパイト訳:トンカツ)」や「酱蛋(ジャンダン 目玉焼き)」も人気である。

 

既に食べ始めているお客さんのテーブルを見ると、麻醤麺と小牛湯を頼んでいる人が大多数だった。空席ができてもお店のひとから案内されることはないので、自分でもうすぐ席を立ちそうなお客さんを見定め、その脇で彼らが席を立つのを待つことになる。

 

席があいてテーブルにつくと、まずしてもらうのが食器の片付けやテーブルふき。その後お店の方がお会計をしたレシートを確認するので見せる。引き換えに洗濯バサミのような札がテーブルに置かれる。その際に「麻醤麺にネギを入れていいのか、ラー油を入れていいのか」の確認がある。その後手際よくオーダーしたメニューが運ばれてきた。

 

 

 

 

こちらが一番人気の「麻醤麺」。

 

 

 

 

ゴマペーストがたっぷりと載っている。よく見るとゴマペーストの他に碗の底に別のタレがあることに気づく。これはこの店で出されている肉料理に使うタレ。この店の麻醤麺は、まずタレを入れ、その後麺、そしてゴマだれ、仕上げにネギをぱらりとする。上海の料理で使われるネギは小口ネギが一般的である。ここでも小口ネギが使われている。

 

麻醤麺は食べる前によくよく椀の中の食材を混ぜて食べる必要がある。また麺が出されて時間が経つと麺がほぐれにくくなるため、出されたらサクッと混ぜて食べることをおすすめする(筆者は最初行ったときあまりこの麺を美味しく感じなかったのはよくよく混ぜなかったことが原因と思っている)。

 

 

全てのタレがしっかり麺に絡んだときの味わいはまた格別で、ごまの風味と豊かなコクを楽しめる。

 

トッピング。こちらは麩やきくらげ等を煮た「素什锦浇」。

 

 

別の日に頼んだ時の写真だが、こちらの「辣肉浇」も人気メニュー。赤い見た目であるがそんなに辛くはない。

 

 

 

麻醤麺を食べ食べ、時に牛肉スープを味わうもの良い。

 

このスープには味付けに日本人お馴染みのカレーが使われている。上海では旧租界時代に多くのインド人居住者がいたことから、カレー料理が食べられているが、日本のような粘度が高いどろっとしたルーではなく、さらっとしたスープ料理が一般的である。

 

味香斋の歴史をひもとくと、1940年代、ある若者が付近に「西冷点心和客饭」という名のカフェ兼洋食屋を開いた。商売は大当たりし、付近に支店を設立、それが今の味香斋の場所である。1940年代末以降、店名を「味香斋」に変更。提供メニューも変更し、元のコーヒーや洋食を出していたものが、麻醤麺や小牛湯が看板メニューとなり今に至っている。店内床部分は開業当時の古いもの。今では作られていない人造大理石の床で店を訪れる際には注目してみるといいだろう。

 

「味香斋」の付近は上海の旧フランス租界の中時代から今でも特に賑やかなエリア。食事の前後に散策してみると面白いだろう。

 

店名:味香斋(ウェイシャンジャイ)

住所:上海市雁蕩路14号

営業時間:6:30-21:00

 

 

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