日本では北海道の釧路湿原に生息することで有名なタンチョウ。特別天然記念物に指定されている絶滅危惧種の貴重な鳥ですが、遼寧省瀋陽市の高層マンションエリアでは先日、突然3羽のタンチョウが飛来。ちょっとした騒動を引き起こしました。
突如舞い降りた3羽のタンチョウに、市民も興味津々 (出典:騰訊網)
3月29日午後、瀋陽市の七星大街にあるマンションエリアの警備員が空から白い大きな鳥がやって来るのを目撃しました。ガチョウか何かかと思って着地現場に行ってみると、大きな鳥が芝生の上に後ろ向きで立っていました。近づいても恐れなかったので前に回って見たところ、頭に赤い模様があるのを見つけました。
管理事務所で休憩する3羽(出典:騰訊網)
模様を見てそれが中国でも「一級保護動物」に指定されている、大変貴重なタンチョウであることに気づいた警備員。興奮と恐怖に踊る心を鎮めつつ、全く逃げようとしないタンチョウを同僚と一緒に抱き抱えて詰め所に戻りました。そしてマンションの管理会社に連絡を入れると、なんと同じ敷地の別の場所でも2羽のタンチョウが舞い降りていたことが分かったのです。
タンチョウにちょっとビビり気味のおじさん(出典:都市時報網)
人間の居住エリアに迷いこんでしまった3羽のタンチョウの脚には、それぞれ番号が書かれたリングが付けられていました。人間によって放し飼いされているため、警備員が近づいても怖がらなかったようです。その後3羽は連絡を受けた猛禽救助センターの手に渡り、保護されました。いずれもケガなど大きな問題はなく、何日か様子を見た後に大空に放たれる予定とのことです。
何はともあれ、無事で良かったですね。
参考:http://news.qq.com/a/20160330/022531.htm#p=7
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