4月27日、安徽省含山県に住む張勝武さんが新型の潜水艇を発明し、このほど、水中デモンストレーションを行った。今年51歳になる張さんは、幼少の頃から利発で、中学卒業後は地元を離れて、各地で様々な職業についていたが、2006年に地元にもどり、建築材料の経営をしている。
もともと発明好きな張さん、中央テレビの番組「我愛発明」のファンで、毎回欠かさずチェック。その日もいつもの通り番組を見た張さんは、ふとひらめいて「潜水艇」をつくろうと思ったのだとか。ところが、潜水艇をつくるにはコストもかかるし、危険もともなうと、妻の強い反対を受けて泣く泣く断念。しかし、どうしてもあきらめきれない張さんは、2014年10月、妻が里帰りをしている期間を狙ってとうとう「潜水艇」作りを始めた。約2ヶ月の時間をかけて製作、見事に潜水艇を完成させた。かかった製作費は約5.000元余り(約95.000円)だった。
張さんが完成させた潜水艇は長さ6メートル、高さ約1.2〜1.5メートルで、操縦席の幅が約60センチ。5ミリの鋼板で覆われ、速度は時速7ノット(1ノット=1.852キロ)。「潜水艇の中がせまいので、酸素供給システムを搭載できなかった。酸素は管を通して供給する」から、潜水の深さに限界があると残念そうに語る張さん。目下の潜水の深さは1メートル強が限界だ。
潜水艇の動力システムには三輪車のモーター、12ボルトのバッテリー4つが電力供給源だ。潜水艇を安定させるために1.5トンのセメントを注入しているので、潜水艇はおよそ2トンにも及ぶ。
2016年2月、張さんが発明した新型潜水艇は、国家知的所有権局が発行した特許証明書を取得した。自作の潜水艇は完成したが、張さんの発明欲はまだ止まらず、次の目標は水上救援艇だ。張さんにかぎらず、ここ数年、農村のアマチュア発明家がネットで多く紹介されるようになった。今後も、ネットで話題をよぶ発明がどんどん増えてくるだろう。
参考:http://news.cnr.cn/native/pic/20160428/t20160428_522005733.shtml
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