コロナの感染者数が落ちついてきた台湾、連日100人を超していた死亡者数の多さが気になったが、今月は常に100人以下、更に今週は30人以下の日が続き、(1人でも犠牲者が出ない事を祈る事は変わりないが)人々に安堵の表情が現れて来た。 しかしながら来週、または再来週には確実にBA.5の波が来ると言われており、まだまだ油断ができない状況だ。
今週は以前ご紹介した台湾マクドナルドのレポートに続き、こちらでは「肯德基」(ケンダージー)と呼ばれている台湾のケンタッキーについてご紹介しよう。
ケンタッキーといえばたまに無性に食べたくなる「オリジナルチキン」だが、なんと台湾のケンタッキーは2016年から全店舗でオリジナルチキンの販売を停止してしまったのだ。
現在は11の限定店舗のみで提供しており、他の店舗は強制的にクリスピーチキンを食べさせられるという仕組みになってしまっている。(これにはネット上で「こんなのはケンタッキーとはいえない!」と猛反発があったようだ。)
その後台湾ケンタッキーは様々な味のフレイバーのチキンを開発し始めたのだ。海外旅行になかなか行けなくなったこの2年半はまるで海外旅行気分を味わえるかのような異国の味バージョンのフライドチキンを次々と開発している。
現在提供されているのはイタリアンハーブ味。そしてなんと「タイ特集」と題して「サワースパイシータイレモン」と「トムヤムクンスパイシーチキン」が発売された。
こちらがそのタイフレイバーシリーズ
セットメニューのチキンを味変したい場合はそれぞれ約10元ほどプラスすればOKだ。ぱっと見どちらが「トムヤムクン」でどちらが「タイレモン」か全く分からない作り。しかもどう見てもケンタッキーとは分からない見た目だ。(どこかの惣菜やのコロッケにも見えなくはない。)肝心の味はというと… トムヤムクンはかなり台湾の花椒の味が効いているなぁといった感じ、タイレモンは肉そのものにレモンの味がしみついていた。
普段食べ慣れないタイの味のフライドチキンで、しかも見た目が全く同じなだけに、適当な気持ちでがぶりつくと脳内が多少パニックに陥る。どちらも味がしっかりしていて、一度食べたらこれで最後だと思ってしまう感じ…、 満足感はかなりあった。だがやはり台湾ケンタッキーのオリジナルチキンの美味しさには負けてしまう。
毎回セットで頼むとこのようなワイルドな盛り付けで提供される
ぱっと見かなりの「○ヌの餌感」を感じてしまう盛り付けだが味は美味しい。ただやはり日本のケンタッキーと同じく「オリジナルチキンの伝統」を全店で守り続けてほしかった…。
そしてもう一つ日本と違う点を…
何かの醤油漬けでも出て来たのかと…
こちらの画像は隣に並んでいたご婦人が注文したものを撮影させてもらったのだが、現在全台湾のファストフードやコンビニ、ドリンクチェーン店でマイカップやマイボトルを使用すると5元割引のサービスがついてくる。使い捨てのカップの削減を目標としたエコ対策なのだが、今年の12月には台北の全ドリンクチェーン店でプラスチックカップの提供が禁止される。台湾のプラスチック削減政策は日本のかなり先をいっているようだ。
いつか近いうちに必ず解禁となるだろう台湾旅行でぜひ経験してみてほしい。
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