2月4日の開幕まで残りわずかとなった北京冬季五輪。中国ではちょうど春節休暇の真っ只中にあり、お祭りムードが一層高まることだろう。一方で、外部との接触を断ち切った「バブル」方式による運営や、国内外向けに一般観客のチケット販売を行わないなど、新型コロナの暗い影と戦いながらの開催となる。今やハイテク先進国となった中国は様々なシーンで最新技術を用いて大会の安全な開催を期するとともに、技術力の高さを世界にアピールするつもりだ。
各国の報道関係者が続々と北京のメディアセンターに入る中で注目を集めているのが、すべてが自動化された食堂だ。食堂の入口でタッチパネルを使ってメニューを注文すると、厨房内に注文情報が送られ、ロボットが調理を行う。ロボットはチャーハンにギョウザ、ワンタン、ハンバーガーなどありとあらゆる料理の調理、盛り付けをこなし、出来上がった料理はクレーン装置で天井に吊り上げられ、透明な天井板の上に設けられた通路を経て注文者の座っているテーブルへと送られる。料理が届くと天井が開き、そこから料理の入ったクレーンがニュッと降りてくる。まるでクレーンゲームの中にいるような不思議な間隔だ。
また、バーカウンターには好みのカクテルを調合して提供してくれる「踊るカクテルロボット」も鎮座している。このロボットは、オーダーが入るとリキュールや果汁などの材料をシェイカーに注入し、自由自在に動くアームでシェイクしてくれる。上下左右に、緩急自在にシェイカーを揺する動きはまるでダンスをしているかのようなしなやかさで、最後は絶妙の力加減でシェイカーを傾け、グラスにカクテルをきれいに注いでくれるのである。
料理にしろ、飲み物にしろ、注文から提供までのプロセスで生身の人間が接触する機会はほぼゼロであり、感染のリスクを大きく低減されている。近未来的なハイテク世界を体験しつつ、安心して飲食ができるという、コロナ下で開催される五輪においてはまさに理想的な空間と言える。
食堂のハイテク設備のほか、選手村にも先進技術がふんだんに利用されている。例えば、ベッドにはアスリートが就寝中にいびきをかいた際に、自動で頭部の角度を調節していびきを改善する機能や、起床時間をセットするとベッドが自動で起き上がる寝過ごし防止機能などが搭載されているという。
(出典:https://www.sohu.com/a/518809989_115831)
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