ジグソーパズルが趣味という人、結構いるのではないでしょうか。中国・遼寧省のある夫婦が3カ月かけて挑んだ、いや挑まざるを得なくなったのは、細かく切り刻まれた大量のお札の「ジグソーパズル」でした。
細かく切り刻まれた100元札(出典:網易)
去年10月、夫の父親(85歳)が「そうじゃ。ワシが家を売ったカネじゃがな、心配せんでいい。切り刻んどいたからな」と突然言いだしたことが事の始まり。調べてみると、家を売って得た20万元(360万円)のうち14万元(252万円)が細かく切り刻まれているのが見つかりました。中国の最高額紙幣100元札で1400枚分ですから、その絶望ぶりは推して知るべしです。
復元された100元札(出典:網易)
夫婦は「刻まれたお金を何とか取り戻せないものか」と銀行に相談。すると「これは……もう復元してもらうしかないですね」との一言が。しかし夫婦は諦めませんでした。シュレッダーで刻んだような100元札の細片を1つ1つつなぎ合わせるという気の遠くなるような作業を始めたのです。
3カ月かけて1080枚を復元(出典:網易)
見本のお札をコピーした「台紙」の上に乗せて張り合わせるという手法で、朝から晩まで2人で実に3カ月かけてコツコツ作業。計1080枚の100元札を復元させました。これを銀行に提出、今年1月11日についに10万8000元(194万4千円)が戻ってきたそうです。
夫によると、これらのお金は「切断」を免れた6万元(114万円)とともにすでに銀行に預けたとのこと。年老いた父親は衝動的な行動に走ることが多くなったそうで、「親父のところにあったら、また刻まれちゃうかもしれないからね」と語っています。
参考:http://news.163.com/16/0114/14/BDA25OUB00014AEE.html