コロナ禍下で3度目の国慶節(10月1日・建国記念日)を迎えた上海、今年(2022年)の大型連休は10月1日から7日の7日間。今年も新型コロナウイルス感染防止対策で、子どもがいる家庭は昨年に続き、上海市外への移動を控え、市内で連休を過ごしたところが多かったようだ。
国旗はためく上海市内の公園(国慶節期間)
現在、上海市内の移動時でも、公共交通機関の利用や公共施設や商業施設などに入場する際に、48時間または72時間以内のPCR検査陰性証明の提示が必要なのは未だ変わらず、毎日の地下鉄やバス通勤は、一定期間内でのPCR検査が欠かせない。
上海では、10月31日までPCR検査の無料実施が発表されているが、この間、外出や移動が必要か否かに関わらず、週に少なくとも1回のPCR検査が義務付けられている。管理が厳しい所になると、24時間以内の陰性証明が必要なケースもあり、まだまだ「ウイズPCR検査」の生活が続いている。
市内に数多く常設されているPCR検査ステーション(上海)
また、7日間の連休期間中でも、居住区ごとに最低でも4〜5回の一斉検査が実施され、感染者や濃厚接触者が確認された小区(住宅団地)や建物が突如2〜3日間のプチ封鎖になることもあり、大型連休でも引き続き、上海市内や周辺などの近場で休暇を過ごす傾向が強いようだ。
今年は市内でのホテルステイのほか、公園や郊外でのキャンプ・BBQ体験、喧騒からかけ離れた農村民泊などがファミリー層から人気が高く、自然の中でカヌー、アスレチックといったアクティビティを満喫できる、子どもから大人まで幅広い年齢層で楽しめる総合施設も増えている。
商業施設へ入る際に72時間以内の陰性証明が必要!(上海)
これまで大型連休期間と言えば、いつもより人口が減り、「空城(閑散として空洞化している都市)」となる現象が話題になる上海も、コロナ禍で気軽に遠出の旅行ができない中、多くの人が“居残り”して、市内で催されるイベントに参加したり、普段あまり行くことのないエリアやスポットでの新たな体験を楽しんだりして、7日間の休暇を満喫していた。
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