今年1月に運用を開始した中国独自開発の第3世代量子コンピューター「本源悟空」がこのほど、長江デルタのクラスターコンピューティングプラットフォームに接続した。これにより中国で初めて従来の汎用コンピューター、スマートコンピューター、スーパーコンピューター、量子コンピューターからなる4種類のコンピューターを一つにまとめたコンピューティングプラットフォームが構築された。 ■すでに世界119カ国・地域のユーザーが利用 本源悟空は安徽省合肥市の企業、本源量子計算科技が開発した第3世代の量子コンピューターで、独自に開発した72ビット超伝導量子チップを搭載。今年1月6日に運用を開始し、5月5日までの間に世界119カ国・地域から延べ777万回のアクセスがあり、17万8000回の演算タスクを完了しており、その強力な演算能力と国際的な認知度、評価の高さを示す形となった。 ■安徽省の公共サービスプラットフォームに接続 その本源悟空はこのほど、長江デルタ中枢蕪湖クラスター計算力公共プラットフォームとの接続に成功した。同プラットフォームは安徽省のコンピューティング能力を統括的に割り当てるプラットフォームで、省内のコンピューティング力資源をサービス化する上で重要なプロジェクトだ。また、本源悟空との接続により同プラットフォームは、汎用コンピューター、スマートコンピューター、スーパーコンピューターそして量子コンピューターという4つのコンピューターとつながり、そのリソースを集中的に管理、割り当てできる中国初のプラットフォームになった。 ■国産量子コンピューティングの大規模利用推進へ 同省量子計算工程研究センターの趙雪嬌副主任は、同プラットフォームがこれまで抱えてきたコンピューティングや各業界分野への応用上のボトルネックを打破することで公共サービス能力が高まるとともに、中国の国産量子コンピューティングの大規模利用を推進することにつながるとの考えを示した。 本源悟空はこれまでに上海スパコンセンター・国家スパコン鄭州センター・中国移動(チャイナモバイル)クラウド能力センターと共同で設立した超融合先進コンピューティングプラットフォームのほか、今年4月には国家スパコンインターネットプラットフォームへの接続を実現しており、今回が3カ所目の接続先となる。 (出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1798261907704084326)
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