2018年5月12日、蘋果即時や自由時報によると、台湾嘉義県布袋鎮新塭郷の「嘉慶廟」で、180年続く伝統行事「衝水路‧迎客王」が行われたそうだ。
県政府の話では「嘉慶廟」は1838年に「嘉慶宮」という名で建立され、1884年に現在の名前に改名した。それから80年余りが過ぎて老朽化がすすみ、1965年に再建されて現在に至る。
「嘉慶廟」には全部で22柱の神がおり、そのうち2柱は廟に安置され、「玉皇大帝」によって、20柱のうち7柱は山へ、13柱は海へ、人々の生活を見守るために差し遣わされたそうだ。そして毎年旧暦3月27日に「王船」に乗って廟へ帰ってくる。そのため信徒は入水し、お出迎えするのだ。
爆竹も盛大に鳴らす(出典:蘋果即時)
午前8時、埠頭で儀式が執り行われ、龍の部隊が先陣を切って入水する。龍に導かれ、神輿も続々と水の中へ入っていく。担ぎ手たちは勢いよく入水するため、水しぶきが跳ね上がる。大勢の見物客からは歓声が上がり、現場の興奮はMaxだ。
川も陸も人がごった返している(出典:自由時報)
「わっしょい」ではなく「喔喔喔!ぅおぅおぅお」という掛け声らしい(出典:蘋果即時)
神輿を担ぐ男性たちは大きな掛け声を上げ、士気を高めながら往復約100メートルの水路を進む。そして陸に上がり、神輿は長い列をなした市民の上を練り歩く。人々は神輿の下で無病息災を祈願するのだ。
シャッターチャンスも逃さない!(出典:蘋果即時)
正座をし、体を伏せて神輿を待つ長蛇の列は、ちょっと新鮮な光景だ。
神輿が入水していく様子も見どころだが、人々の様子も興味深い。
さらにこちらでは神輿だけでなく、台湾伝統音楽の1つである北管演奏、福建省発祥の戯曲や人形劇なども催され、一日を通して楽しめる行事となっているそうだ。
(情報源:https://tw.appledaily.com/new/realtime/20180512/1352445/
http://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/2423540)
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