暦の上では立秋、処暑を過ぎたものの、実際に涼しい秋がやって来るのはまだまだ先。もうしばらく暑い夏が続きそうだ。今年の夏はコロナのせいで避暑地に出かけるのもままならず、エアコンフルをフル回転にしてステイホームを余儀なくされている人も少なくないことだろう。そして、この蒸し暑い気候の中、最前線で新型コロナと戦う医療従事者、PCR検査やワクチン接種の会場設営や運営に携わるスタッフの皆さんには感謝してもしきれない思いである。
お隣の中国では感染を徹底的に封じ込めるべく、各地で大規模なPCR検査が続けられており、屋外にテントを張って即席の会場を作って実施するケースも少なくない。会場では全身を防護服で覆ったスタッフが手続きや案内を行っているのだが、炎天下での作業はサウナを身にまとっているようなもので、まさに「過酷」の一言だろう。
そんな医療従事者の過酷な環境を少しでも改善すべく、今月に入って各地で新しい防護服が導入されつつある。湖北省武漢市で8月6日、河南省新郷市で19日にそれぞれ、宇宙服のようなモコモコの白い防護服を着たスタッフがお目見えし、作業にあたった。そのまま月面探索に行けるのではないかというような佇まいの新しい防護服の腰の部分にはダクトが取り付けられており、後部にある送風機と繋がっている。そこから送り込まれた空気が防護服の中を通り、防護服がまるでベイマックスのように膨らむのだ。
送り込まれる空気によって防護服内の温度は26〜29℃に保たれ、体温の上昇を防ぐことができるほか、汗が乾きやすくなるので、衣服が身体にまとわりつく不快感を避けることもできる。そして呼吸用の管も備え付けられているので、息苦しさも軽減される。夏の暑い時期のPCR検査スタッフにとってはまさに「神」のような装備なのである。
「神防護服」は、日本で真夏の屋外作業の必須アイテムになりつつある「空調服」の強化バージョンと言える。実際に着用したスタッフからは「服の中に空気が通って快適になった。辛さがかなり軽減された」といった喜びの声が聞かれた。また、市民からも「ベイマックスみたいで、見て癒やされた。スタッフへの親近感が増した気がする」との感想が寄せられるなど、スタッフの負担軽減以上の効果を生んだようだ。
(出典:https://mp.weixin.qq.com/s/q0kaGQUUfNx6vNk6JE1xVA)
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