広西チワン(壮)族自治区・南寧市で、最も行きたいと称される書店がある。実際に行ってみると、何度も行きたくなる、魅力あふれる書店、それが「漓江書院」で、市内に数店舗をかまえる。
SNSで人気の漓江書院(南寧)
名前にある「漓江(りこう)」は、日本でも「漓江下り」で知られる有名な川。広西チワン族自治区・桂林市の観光ハイライトとなる川で、山水画の世界が広がる景色を船で観光する人気の景勝地だ。余談ではあるが、現在、中国で発行されている人民幣(紙幣)の20元札にもその景色が描かれている。キャッシュレス社会ではあるが、漓江下りをする際には、ぜひ用意しておきたいのがこの20元札だ。
「三街二巷」エリア(南寧)
さて、この数店舗ある「漓江書院」で、ぜひ行きたいのが「三街二巷店」。南寧の繁華街に位置する「三街二巷」は、歴史・文化の街として多くの観光客が訪れるエリアでもある。このエリアにはもちろん飲食店も多く立ち並ぶが、「漓江書院」の中に入ると、周囲の喧騒とは異なり、そこに静けさが佇む。
清代の面影を伝える「三進院(屋内空間構成)」づくりで、そのまま時が止まったかのような、歴史や文化を感じさせる古くて伝統のある建物だ。落ち着いた心地よい空間の中をゆっくり歩けば、あたかもタイムスリップしたかのような気持ちになった。棚に並ぶ書籍のジャンルも様々、木の長椅子に座り、ボーっと書棚を眺めて休憩する。カフェはないが、小さな売店があり、ドリンクやアイスなどを販売している。
素朴で趣のある、落ち着いた空間(南寧)
近年、上海をはじめ、各地でおしゃれな書店がブームとなり、若者たちがこぞって映え写真を撮り、SNS上で投稿している。本を読む、買うという行動からはかけ離れているものの、その場に「居る」だけで、心が落ち着く、或いは癒されるといった状態になるのだから不思議だ。今、書店へ行く目的は多様化しているが、いつの時代もリアル「書店」への”ニーズ“はなくならず、様々なスタイルへと変化し、発展している。
のどかに、のんびりと過ごす書店時間(南寧)
この「三街二巷店」では、地元のお土産的な雑貨も販売中。旅の途中に訪れるカフェも良いが、こうしたその土地土地で特色のある書店をのぞいてみるのもおすすめだ。
漓江書院:南寧市興寧路歩行街三街二巷金獅巷54号
最寄り駅は、地下鉄1/2号線「朝陽広場」駅
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