今年も10月1日の国慶節(建国記念日)を迎え、始まった中国のゴールデンウィーク(10月1日〜7日)。相変わらずの出国ブームが続く一方で、長期休暇の過ごし方に少しずつ変化があらわれている。
国慶節を迎え、閑散とするオフィス街
9月末から、上海市内の街頭や駅構内には中国の国旗、五星紅旗がたなびき、「国慶節ムード」が高まる中、10月1日から7日間の長期休暇に入った。
沿道にたなびく国旗・五星紅旗と人の波
日ごろ渋滞が深刻な上海市内の主幹道路もガラガラになり、豫園、バンド(外灘)、上海ディズニーなど人気の観光地をのぞき、オフィス街も閑散としている。
赤のディスプレイが輝く地下鉄の通路
近年、大都市では長期の休みに旅行にいかず、閑散とした都市を楽しむ、いわゆる“居残り組”“留守番組”の姿を多く見かけるようになった。
毎年、観光地は人の波であふれる
日ごろ、仕事や生活にストレスをかかえる地元の“上班族(会社員)”の中で、ここぞとばかりに閑散として空洞化した都市、「空城」を満喫する人が年々増えてきたのだ。
セール中のスーパーも人出が少ない
「空城」とは、いつもの人口とは違い、閑散とした都市のことを指す言葉だが、北京、上海、深圳などの大都市を中心に毎年2回、「空城」が話題になる。この国慶節と春節(旧正月)の長期休暇である。
人気の観光地以外、閑散とする上海
例年、国慶節の旅行ラッシュで、人気の観光地は国内外を問わず、人であふれる。どこへ行っても人、人、人の海で、「景色ではなく人を観光している」と揶揄されるほどで、休みに旅行に行き、余計疲れて帰ってきたという人も少なくない。
爽やかな天気と緑を満喫する若者たち
こうした中、普段の喧噪とは離れ、静かになる上海市内に残る若者や駐在員も多く、また、今年の上海は国慶節休暇の前半の天気もよかったので、緑あふれる市内の公園で「天高く馬肥える秋」を楽しむ若者や家族連れの姿が多くみられた。
公園で日光浴をする”留守番組”
2018年もあと3ヶ月。旅行に出る人、留守番組、帰省する人、残業する人、それぞれが年末までのラストスパートをかける前に、つかの間の休息を満喫している。
家族連れも多く、ピクニック気分で楽しんでいる
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