■湖南省で開催の「世界コンピューティングカンファレンス」
中国工業・情報化部などが主催する「2023世界コンピューティングカンファレンス」が湖南省長沙市で9月14〜16日に開かれた。「ビッグコンピューティング、新たなデータ、強い融合」をテーマとして中国内外の著名企業が最新の製品や応用例を展示するとともに、先進技術やコンピューティング産業の育成、コンピューティング応用生態系の構築などに関連した13のテーマ活動などが行われた。
■中国の研究機関が選ぶ今年の「10大黒科技」とは?
このイベントの中で、中国電子情報産業発展研究院が「2023年10大黒科技ランキング」を発表した。同研究院は「黒科技」すなわち「ブラックテクノロジー」について、その製品や技術の原理や応用方式が従来の科学技術の範疇を明らかに超越しており、突出したイノベーション性、革命性、先進性を備えたものと定義しており、特にコンピューティング分野における「黒科技」製品と技術をピックアップしたという。
選ばれたのは、光量子コンピューター、ブレインライク(脳のような)コンピューター、液体浸漬冷却コンピューター、電子コンタクトレンズ、ブレインマシンインタフェース、裸眼3D、気象ビッグモデル、AGVスマート仕分け搬送システム、サーマルクローク、新型固体電池の10件だ。
■スパコンより1000兆倍高速な光量子コンピューター
光量子コンピューターでは、中国科学技術大学の潘建偉教授率いる研究チームが世界初となる255素子の光量子コンピューターの開発に成功し、電子通信に依存していた従来のスーパーコンピューターより1000兆倍高速な演算速度を実現した。ブレインライクコンピューターでは、「問天1号」がバイオニックニューラルネットワークや脳を模したコンピューティングモデルを採用し、ニューロンシミュレーターや大規模並列処理技術などの導入により、5億個のニューロンと2500億本のシナプスに相当する知能規模を実現、既存のコンピューティングシステムに比べて性能を10倍近くまで向上させた。
■日本企業の画期的な新技術も入選
気象ビッグモデルでは、華為技術(ファーウェイ)による「盤古大模型」が従来の数値予測によるAI予測モデルを超える制度を持つ天気予測モデルを世界で初めて実現、世界の気象を従来に比べて1万倍速く、高精度で予測できるようにした。そして、新型固体電池では日本のトヨタの成果が「電池の重量、体積、コストを半減させる、新エネルギー車やエネルギー貯蔵産業にとっては革命的な技術」と評価され、前途の明るさという点で最高点を獲得した。
(出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1777425368319270993)
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