2020年新型コロナウイルスが猛威を振るい続ける中、話題になったのが日本に伝わる疫病封じの妖怪・『アマビエ』。関連の様々なグッズが販売されるほどの人気ぶりで、今日では疫病退散のキャラクターとして定着している。『アマビエ』の愛らしいイラストが描かれた食品を撮影した写真がSNSでとりあげられるなど、日本中に『アマビエ』旋風が巻き起こったことも記憶に新しい。
さて、疫病退散を願う気持ちは万国共通で、中国にも、「疫病退散、新型コロナウイルス収束祈願」のラッキーアイテムとして、『緑馬(リューマー/緑の馬)』が登場し、一躍話題となった。
日常生活に欠かせない『健康コード』(左)と『行程カード』(右)
なぜ“緑の馬”がラッキーアイテムなのか?その理由は、現在、上海市での日常生活に欠かせない『健康コード(健康碼・随申碼)』にある。『健康コード』は、当サイトでも度々登場しているので、知っている人も多いと思うが、簡単に説明すると、『赤・黄色・緑』の3色で健康状態を表すQRコードのこと。公共機関の利用や公共施設、オフィスビル、ショッピングモールなどへの入場にもこの『健康コード』の緑色のQRコードを提示することが必要となる。緑色の提示ができないと行動範囲が制限されるため、「通行手形」のようなものになるのだが、この緑色のコードは、中国語で『緑碼(リュー・マー/グリーンコード)』と言う。
ラッキーアイテムとして人気の『緑馬』(上海)
この『緑碼』をもじって、中国語での発音が似ている『緑馬(リュー・マー)』がラッキーアイテムとして登場したというわけだ。
ネットショップでも人気の『緑馬』グッズ
この『緑馬』をデザインしたアイテムが店頭に並び、SNSでも「緑碼」にあやかり、“緑の馬”を抱き抱えた写真で、「私には緑馬がいるから安心。どこへでも行ける」といった投稿などが注目を集め、巷でも2022年・今年一番人気の動物と称された。
ネットで若者に人気のカフェ!飲むと運気が上がる?(上海)
そのほかにも、行程カード(通信大数据行程卡)の矢印型の『緑碼』をそのままデザインに取り入れたカップを使ったカフェなどが話題になっている。何でも「物事が順調にいくこと」を願う意味もあるようだが、それ以上に、今最もトレンドなアイテムをSNSに投稿したいという若者の心理が働いているのかもしれない。
*健康コードについては、https://flymedia.co.jp/大活躍の健康コード で詳しく紹介している。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
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