11月1日、上海では「上海市公共衛生応急管理条例」が施行された。“自身の健康管理と防護意識の強化”が改めて強調された形だ。
上海市内では、海外からの入国者以外での新規感染者数ゼロ状況が続き、映画館や劇場も少しずつ通常営業に戻り、美術館や博物館といった文化施設は事前予約制もあるが、開館し、シーズンイベントなどもにぎわいを見せている。
人気店に行列!マスク姿は?
「上海が一番安全」、コロナの影響で帰国できずに上海に留まる外国人や上海市民が口をそろえる。
今回は、大型連休にも行楽地に人がおしよせ、コロナの話題が落ち着いてきたかのように感じた矢先の条例施行だ。
最近はソーシャルディスタンスもスルー!?
現地では、これから本格的な冬が到来するため、感染拡大を事前防止しようと、早めに対応を強化する条例だとする見方もある。
「消毒済み」が日常に溶け込む“違和感”
これまでは、地下鉄乗車でマスク着用が必須である以外、公共バスやタクシー乗車ではマスク着用に関してはアバウトで、最近ではつけない人も多くなっていた。
今回の条例では、公共バスやタクシーもマスク着用が義務化となり、場合によっては法的責任も問われることになる。
上海のソーシャルディスタンス???
そうした中、11月9日(月)に浦東国際空港内勤務者1名のコロナウイルス陽性者が発表された。
その後、速やかに接触者から濃厚接触者を洗い出し、電光石火のごとく、エリア封鎖、隔離、消毒といった対応がされたことで、「わずか1名の陽性者で緊張がはしる上海」とSNSなどで大きな関心を集めた。
「厳しい管理だからこそ安全、安心に生活できる」と、こうした条例も歓迎ムード。本格的な冬の到来を迎えるにあたり、緩んでいた気持ちを引き締め、これからが正念場だと考える市民も多い。
一般的になった取り箸の習慣
そして、現地の日本人駐在員も厳しい冬を迎える。来年2月の春節(旧正月)の帰郷大移動を過ぎてからのコロナ感染状況をみないとおちおち一時帰国も出来ないと嘆く。状況によっては、一度中国から出国してしまうと、再入国が難しく、仕事に影響が出るかもしれないからだ。
先がよめないため、ただただ“動かず”して静観する人、マスクや食糧の買いだめをして準備する人などさまざま。悲喜こもごもの冬がまもなく始まろうとしている。
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