日本でも近年、結婚式の『前撮り』の人気が高まっている。『前撮り』とは、結婚式より前に、別でウエディングドレスや婚礼衣裳を着て行う記念撮影のことで、『別撮り』とも言われる。『前撮り』の魅力は、好きな衣裳やロケーションを選んで、撮影スタッフ、プロのカメラマンやヘアメイクとともに撮影できること。
中国でも、この事前に撮影する『前撮り』、いわゆる『結婚写真』は大人気で、その市場規模も大きい。とくに、海辺、観光スポットなどSNS映えする場所でのロケーション撮影は大人気で、コロナ禍前は、海外で撮影する『海外前撮り』が急増し、ブームになっていた。
上海市内でも人気の撮影スポット(2021年夏撮影)
上海市内でも天気の良い週末には、人気スポットで複数のカップルが撮影している光景をよく見かける。この『前撮り』に対する“新婦”の意気込みは凄まじく、衣裳やメイクもさることながら、ポージングや撮影スポットにいたるまで、こだわりぬいて撮影にのぞむようだ。人気の撮影スポットなので、当然SNS映えを狙って、周りで『自撮り』をしている若者も多いが、全く気にすることなく、プロのカメラマンから指示される芸能人のような完璧な表情や多様なポーズをしっかり決めていく。
平日・人通りの少ない外灘周辺の通り(上海)
ところで、6月の上海は、この『前撮り』撮影に絶好の機会を迎えている。と言うのも封鎖解除後の復工(職場復帰)ペースが緩やかで、職場によっては在宅ワークを継続していたり、出社人数を制限しているオフィスビルもあるため、平日の休みがとりやすくなっているからだ。その上、店内飲食が未だ開放されていないことや感染の不安もあり、不要不急の外出を避けている空気もある。
撮影中のカップル1組(左)と移動する1組(右)
そうした状況からか、人気スポットでも人通りが少なく、ほぼ貸切状態で、まさに「撮り放題」なのだ。通常であれば、平日でも人混みの人気観光スポット・外灘(バンド)もしかり。
ほのぼのとした外灘の光景(上海)
人通りの少ない閑散とした外灘の光景はとても珍しく、『前撮り』しているカップルの周りでは、地元市民が散策したり、ジョギングしたり、日向ぼっこをしたりするなどして、束の間の“静けさ”を満喫している。
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