猛暑が続いているので、夏バテ予防?に食欲をかきたてる、「米粉(ミィフェン)」の紹介。中国語で「米粉」とよばれる「ビーフン」は、うるち米の米粉、澱粉などを原材料として作った麺のことで、いろいろな形状や食感のものがある。
南寧の「老友粉」
この「米粉」を紹介するとき、はずせないのが広西チワン(壮)族自治区だ。広西チワン族自治区と聞いても、その位置がすぐ分かる日本人は少ないかもしれないが、中国南部に位置する自治区で、南西はベトナムと隣接している。気候は一般に亜熱帯から熱帯気候に属する。広西チワン族自治区の観光地と聞けば、真っ先に思い浮かぶのが有名な観光地である「山水画の世界・桂林(けいりん)」だろう。観光で訪れたことのある人が多いのではないだろうか。
具材に海鮮を使った「老友粉」
さて、この広西チワン族自治区の各都市にそれぞれ名物の「米粉(ビーフン)」がある。とくに「広西三大米粉」と呼ばれる「桂林米粉」、「柳州螺螄(タニシ)粉」、そして南寧の「老友粉」などはその筆頭だ。広西チワン族自治区では、これら「米粉」が非常に好まれ、1日三食食べても飽きない味と言う人が多いほど、地元で愛されるソウルフードであり、広西チワン族自治区を訪れたときは、絶対に食べてほしいご当地グルメでもある。
「老友粉」は地元民に愛されるソウルフード
今回紹介するのは、「広西三大米粉」の一つ、南寧の「老友粉(ラオヨウフェン)」だ。他の2つに比べて知名度が低いため、知らない人の方が多いかもしれない。名前の由来は、体調を崩した古い友人(=老友)のために考案したことからついたとされる。この「老友粉」は、「桂林米粉」や「柳州螺螄粉」と同じく、独特な酸味や匂いがあり、好き嫌いが分かれる。
「老友粉」の人気チェーン店
「老友粉」は平たい米粉麺で、ベトナムのフォーのような形状が基本、「酸筍」という筍の漬物を加えることで、スパイシーさと酸味の絶妙なバランスができ、深みのあるスープに仕上がっている。ちなみにスープなしの混ぜ麺タイプもある。
「老友粉」の定番は酸味のあるスープ
この独特な味の決め手である「酸筍」もまた広西チワン族自治区のグルメを語るときに欠かせない食材。「酸筍」は発酵食品で、匂いが独特で、人によっては「臭い」と感じることもあるようだ。一方で、この味が大好きな人から言わせると、「おいしい香り」になる。
「桂林米粉」や「柳州螺螄粉」にもこの「酸筍」が使われているほか、炒め物やスープの具材としても人気の食材で、広西チワン族自治区グルメの定番だ。
ところで旅行先の楽しみはやはりその土地のご当地グルメにある。今回紹介する広西チワン族自治区のほかにも、各地に「米粉」を使った、バラエティ豊かなB級グルメがあるので、ぜひ挑戦してみたい。
参考:https://chihe.sohu.com/a/649291711_120836370
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