中国の家電・通信機器大手、小米(シャオミ、Xiaomi)が4月18日、新しいフラッグシップスマートフォンの「小米13Ultra」を発表した。フラッグシップ相応の高いスペックはもちろんのこと、それ以上に際立ったのがカメラ機能の「本気」ぶりだ。
これまでの小米のスマホ発表会では往々にして各種パラメータを並べてSoCの性能がいかに高いかや、いかに優れたハードウェアを搭載しているかなどについての説明で大部分の時間が使われてきたが、今回の「13Ultra」の発表会では従来の説明はそこそこに、紹介の力点がほぼカメラの性能に集中していた。
もちろん、カメラ重視でスペックはおざなり、ということではなく、スクリーン、プロセッサ、メモリはハイエンドのものだし、USB3.2プロトコルに対応しているほか、独自開発の放熱システムであるリング型冷却ポンプなど先進的な技術が注ぎ込まれている。しかしこれらのハイスペック装備がどうでも良くなってしまうほど、小米は「13Ultra」のカメラ性能に全力を注ぎ込んだのである。
今回、小米はライカと共同開発したアウトカメラを採用。全焦点距離に対応した3眼の光学レンズに1インチの可変絞り対応のメインカメラを組み合わせており、超長作動距離焦点、大口径レンズ、6つの焦点距離など高性能なデジタルカメラに引けを取らないカメラスペックとなっている。また、実際に撮影した画像はカメラ撮影の肝である光学的に重要な部分をしっかり抑えていることがうかがえる。
そして「小米13Ultra」がいかに「ホンモノのライカカメラ」を目指して作られたかをはっきりと見て取れるのが、そのフォルムだ。カメラ用のアタッチメントを装着したその姿はもはやスマホではなくカメラそのもの。充実したカメラ機能を持つスマートフォンではなく「充実したスマートフォン機能を持つ本格デジタルカメラ」と呼んだほうが適切ではないかと思わせる。
「中華スマホ」と呼ばれる中国メーカーのスマートフォンはこれまで、値段に見合わない高スペックなハード、ソフトを積んだ製品を次から次へと出し、荒削りながらもガジェット好きの消費者を楽しませてきた。ただ、ここにきてスマホの性能アップが一定の領域に達し、新機種を出しても旧機種と目に見えるほどの差をつけることが難しくなっている。そこで小米は単にハードウェアを積み上げるのではなく、カメラの部分にとことんこだわりライバルが容易に追随できないような個性の強いフラッグシップ機を繰り出す方策に出たようだ。
(出典:https://zhongce.sina.com.cn/article/view/165550/)
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