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2023.04.06
メタバースで故人と対話…進化が止まらない中国のお墓参り

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4月5日は中国の伝統的な祭日、清明節だった。この日は日本お彼岸と同様、ご先祖様のお墓を訪れる風習がある。墓参りではお墓の周りをきれいにした上で花を手向けたり、紙でできたお金や生活用品、自動車などを燃やしてあの世に「仕送り」したりする。そして、毎年清明節が近づくと俄然活気を帯びてくるのが、墓参代理などの墓参り関連ビジネスだ。

 

■清明節が近づくとECサイトに出現する墓参代理サービス

昨今の墓参代理サービスはまるで料理のデリバリー注文のように「誰に、どのような形で、どれだけの時間」墓参してもらうかを細かく選ぶことができるほか、スタッフのサボり防止のためにカメラで墓参の様子を生中継する、指定の時間分泣いてもらうといったリクエストも可能だという。ECプラットフォームでは墓参代理サービスが1件あたり200〜1000元(約4000〜2万円)で販売され、清掃、紙銭などの焚き上げ、果物などのお供えがセットになったベーシックなコースは500元(約1万円)程度となる一方で、花束の種類の指定、黙祷、写真・動画撮影、墓参の生中継といったプレミアムなサービスを頼むとなると1000元程度の費用になるほか、お墓が辺鄙な場所にある場合は別途交通費が発生するとのことである。

 

■墓参代理から、バーチャル墓参へ

墓参代理サービスはすでに10年以上前から存在していたおなじみの墓参関連ビジネスだが、この数年では多くのハイテク企業が葬儀会社とコラボレーションしてインターネットを駆使した「スマート墓参」ビジネスが展開されている。スマートフォンのアプリ検索で墓参関連のキーワードを入力すると関連アプリが数多くヒットし、一部のアプリではユーザーが故人の遺影をアップロードするだけで無料でバーチャル記念館を作ることができるという。記念館の設置が無料な一方で、お供え物などは有料になっている。

 

■メタバースで故人と感動の対面も

また、2年ごろ前に起きたメタバースブームに伴って、メタバース墓参りサービスも出現。昨年8月には中国最大の上場葬儀会社・福寿園がデジタル陵墓プロジェクトを発表した。デジタル技術を用いてサイバー空間内に原寸大のバーチャルお墓を設け、まるでユーザー自身がサイバー空間内に入って実際にお墓参りをするかのような体験ができるという。しかもバーチャルヒューマン技術で故人の生前の容姿とともに音声も再現し、バーチャルお墓の前で生者と死者による時空を超えた対話が可能になるとのこと。ただ、「感動の再会」を実現するためには最低でも5万元(約100万円)が必要で、モデリングの細やかさなどリアリティを追求する場合にはさらに高額になるようだ。

 

■なぜそこまで墓参りにこだわるのか

これまでお墓に足を運ぶのが当たり前だった墓参りだが、ライフスタイルが変化して故郷を離れて働く人が増える中で、現地に行かないバーチャルインタラクティブ墓参が着実に浸透している。その費用は実際の墓参りよりも高額になるケースもあり「なにもそこまでしてお墓参りしなくても」という気がしなくもないが、それでも墓参代理やバーチャル墓参がビジネスとして成立する状況からは、中国人が先祖供養をいかに大切にしているかとともに、中国人のたくましい商魂が垣間見えるのである。

 

(出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1762337165425922388

 

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