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2023.09.28
ファーウェイ最新スマホの衛星通話機能、飛行機のタブーを打ち破るきっかけになるか?

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■ファーウェイ最新スマホの画期的な新機能
中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)は8月29日、最新のスマートフォン「Mate 60 Pro」を発表した。米国などによる半導体製品や技術の厳しい規制を受けながら独自に研究開発を進め、自前の高性能プロセッサKirin9000sを搭載したほか、量産型のスマートフォンでは初めて衛星通信を利用した通話を実現した。旧型の「Mate 50」では中国の北斗ナビゲーション衛星を使った文字通信ができたが、当機では同じく中国の自前衛星である「天通1号」を通じた音声通話機能にパワーアップし、電波の届かない場所でも音声通話ができるようになった。

 

■飛行機の中で音声通話も夢じゃない?
衛星電話機能搭載という情報を聞いて中国のネットユーザーの多くは「もしかしたら、そもそも電波が届かない上空を飛行している飛行機の中でも音声通話ができるようになるのではないか」と興味を持ったようだ。かつては離陸から着陸までありとあらゆる電子機器の電源を切ることが求められた飛行機の機内だが、時代の流れと技術の発展に伴って通信機器以外の電源常時オンが認められ、やがて通信機器も「機内モード」での利用ができるようになり、さらにはBluetoothの常時接続や安定飛行中のWi−Fi通信サービスまで実現した。その次の段階として、いよいよ衛星通信を利用した電話の解禁を期待する声が出るのも理解できるというものだ。

 

■機内で衛星通話が禁止される理由
しかし、現状では当然ながら同機の衛星通話機能を飛行機内で利用することはできない。ファーウェイの幹部も中国のSNS微博アカウントを通じて「飛行の安全に関する法規を順守するように」と消費者に呼びかけている。

 

機内で乗客が衛星通話を利用してはいけない理由は至ってシンプル。飛行機のパイロットと地上の管制官との通信を妨害する恐れがあるからだ。衛星通話は運航の安全を確保するために必要なだけでなく、機内で何らかのアクシデントが発生した時にも大きな力を発揮する。先日も中国の航空会社が運行する国内線の機内で乗客が体調不良を訴えた際、乗務員が衛星電話を通じて地上と連絡を取って応急処置の方法を確認、無事目的地まで到着するという事例があったようだ。

 

■「近い将来」までもう少しの辛抱を呼びかける民航当局
都会から遠く離れた辺境の地や砂漠のど真ん中、そして大海原の上など、様々な場所で同機の衛星通話機能を試したことを報告する書き込みや動画が中国のSNS上で続々と出現しているという。中国民航局が発行する「中国民航報」は26日、飛行機内で音声通話ができない現状に不満を持っていることについて「そのニーズは完全に理解できる」としつつ、これまでできなかったものが技術の急速な進歩でできるようになる中「近い将来、安全が確保された状況で旅客による機上の通信も実現されるだろう。その日が来るまでどうかもう少しがまんしてもらいたい。何といっても安全がいちばん大事なのだから」とする記事を掲載し、ルールの順守を呼びかけている。

(出典:http://www.caacnews.com.cn/1/tbtj_/202309/t20230926_1370814.html)

 

 

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