今や世界的にも有名になった毎年恒例のショッピングイベントであるダブルイレブン「双十一(シュアン・シィ・イー)」の11月11日を終え、今年の販売売上など、海外が注目するデータが出そろう頃になった。
今年は10月20日から予約販売開始へ(上海・地下鉄構内)
ここで、改めてダブルイレブンについて言うと、もともとは、「1」が4つ並ぶ日であることから、「独身の日」と言われ、若い独身者がこの日に集まり、パーティーやプレゼント交換をするシングルデー(光棍節)として過ごすようになったことに由来。当初は、11日の1日だけ開催されるショッピングイベントだったが、物流や配送の負担を減らす目的などから、ここ数年は、ダブルイレブンのショッピング期間を延長し、ピークを分散させるような対策がとられている。
毎年、この広告を見るとテンションがあがる?(上海・地下鉄構内)
そのため、海外ではこの11月に入ると、「そろそろダブルイレブンでは」とざわつくと思うが、実は10月中旬から、すでにダブルイレブンの「商戦」はスタートしている。いわゆる「予約販売」というスタイルで、予約販売対象商品をショッピングカートに入れ前金を支払い、先に予約購入し指定された日までに残金を支払う。その期日はだいたい11月1日〜3日の間で、商品の受取りも発送元が近距離であれば、残金支払い後2〜3日で受け取ることができる。
リアル店舗もオンラインも「ダブル11」商戦!(上海)
今年は10月20日から予約販売の開始。例えば筆者の場合、20日から「淘宝網(タオバオ)」でほしい商品のセール情報や割引価格をチェック。他社製品との機能や価格比較から購入商品を決め、10月下旬にまず予約金を支払った。だいたい1商品につき、20〜40元(約340〜680円)ほど。そして、11月1日0時から残金支払いがスタート!タオバオ上での多くの購入は11月3日くらいで終了し、後は送られてくる商品を受け取るだけ。予約金が低額なので、ついつい買いすぎてしまうのが玉に瑕だ。
APPでは毎日、様々なキャッチフレーズで販売促進⁉︎
ただ、予約販売で購入したほうが安いと思っていると、実際はそうでもない商品も⁉︎というのが、11日当日のセールで分かることもある。さらに、ダブルイレブンよりも、実は12月12日のダブル12(双十二/シュアン・シィー・アール)のほうがもっとお得という声もある。
11月1〜3日、11月11日の2回がイベントピークに!(上海・地下鉄構内)
ちなみにダブル12(トエルブ)は、2011年から始まったショッピングイベントだが、ジワジワと存在感をまして、最近は11月11日に勝るとも劣らないネットショッピングイベントになりつつある。消費者はこれまでのように、ダブルイレブンでやみくもに、セールの勢いにおされて衝動購入するのではなく、目的や用途に応じて、このダブルイレブンとトエルブを使い分けて利用することが多くなっている。ダブルイレブンで買い逃した消費者も次の焦点はダブル12だ。
12月と言えば、その後はクリスマスや年末、それから新年、旧正月とショッピングイベントは続くのだから、現地にいると、何だか年がら年中、ネットショッピングをしているかのような感覚になる。
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