陝西省西安市にある西北工業大学の研究チームが、世界で初となるエイを模した無人の潜水器を開発した。まるでドローンのような形をしたエイ型潜水器は、強力な原子力潜水艦との戦いに劇的な変化をもたらす可能性があるという。
■空飛ぶドローンを模したエイ型潜水器
空中を自由自在に飛行する無人のドローンはこれまですでに様々なタイプのものが開発されてきた。ただこれらは当然ながら空中を飛ぶツールとして生み出されたものはほとんどだ。そしてまた、海中を進む無人潜水器もこれまでに数多く登場してきたが、空を飛ぶドローンを模したようなものはなかった。西北工業大学が無人潜水器は世界で初めてドローンと潜水器のコラボレーションを実現したと言えそうだ。
■姿や動きはまるで生き物
潜水器の全長は1〜3メートルとコンパクト。そのフォルムはまさにエイのようであり、ゆっくりと水中を進む様子は知らない人が見れば生き物と思い込むだろう。移動スピードは決して速くないものの、移動の際に全く音を出さない。そして最長で60日間水中に潜伏することが可能で、最大で1025メートルの深さにまで潜れる耐圧性能も備えている。さらに、完全なステルス性も備えているためソナーにも見つからないというまさに神出鬼没な存在なのだ。しかも無人機なので、万が一その存在が敵に見つかったとしても人的被害を出さずに済み、危険なタスクを遂行するのに向いている。
■軍事分野での利用に大きな期待
中国のメディアは、現時点ではまだ開発段階であり、実際に使用するにはなおも多くの研究開発を必要とするものの、仮に順調に開発が進んで海上での戦闘に利用可能な団体となれば、強大な米国の原子力空母にとっても非常に危険な存在になると紹介している。この「エイ」が深海をゆらゆらと進み、人知れず相手の原子力空母の真下に潜り込めば、形勢は一気に有利になる。小型で軽量なだけに開発コストも比較的低く抑えられ、大量生産できる可能性があることも大きなメリットになるという。
軍事利用の可能性はともかくとして、まさに生き物のようなエイ型潜水器は海上遭難者の搜索や海流、海底、海洋資源などの調査、未知の海中世界の撮影、水中動物の生態観察など、平和的な利用の可能性も大いにありそうだ。
(出典:https://www.sohu.com/a/720595018_121743938)
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