12月4日、優微信によると、北京市に住む夫婦が、幼い息子のために40万元(約660万円)を費やして借家のリフォームを行った。マイホームの購入ではなく、借家のリフォームに多額の資金を注ぎこんだことで注目を集めているようだ。
リフォーム前の賃借物件。なんとも古めかしい(出典:TravelTV)
河南省出身の夫と、インテリアデザイナーである台湾出身の妻には幼い息子がいる。2人は息子に自然や太陽の光に触れられ、温かく、美しい少年時代を過ごしてもらいたいと考えていた。手元の資金は40万元あまり。妻曰く「郊外に家を買うことができたかもしれない。でも、それでは自分の思い通りに内装を作るお金がない」とのこと。そこで2人は北京市内で賃貸物件を探すことにした。
リフォーム後はこんな感じに (出典:TravelTV)
方々を探し回り、国子監の近くに庭付きの小さな物件を見つけた。昔ながらの胡同(フートン)の奥深くにあり、いかにも古臭い建物だが、彼らにとっては十分すぎる物件だった。彼らのイメージは、宮崎駿監督のアニメ「となりのトトロ」に出てくる平屋の古い家。板張りの縁側や畳の部屋で遊んだり寝っ転がったりし、雨が降れば屋根から落ちてくる雨だれを両手で集められる……そんな環境を息子に与えたかったのだ。
広い縁側は子どもの遊び場に (出典:TravelTV)
物件の賃借期間は10年。他人の所有物件だけれど10年間は自分たちのもの……と迷わずリフォームに着手し、完成させた2人。建物の外壁は元の風格を留める一方、天井は平面の板を取っ払い、瓦や木の梁が見えるようにした。ガラスサッシの枠などは、家族の健康を考えて木材で統一。さらに、コンクリートの壁を一部ガラスの壁に変えることで太陽の光がいっぱいに屋内に差し込むようになった。
陽のあたる畳の空間・・・まるで日本の家のよう (出典:TravelTV)
よりシンプルでより自然に近い家を求め、家が買えるほどのコストを投じて自分たちのこだわりを実現した2人。その快適で静かな空間は実に美しく、見学にやってきた多くの人に羨望の思いを抱かせたようである。
(情報源:http://www.uweixin.com/thread-44994-1-1.html)
※株式会社フライメディアは、中華圏と日本をつなぐ会社です。
本日御紹介した「北京の”トトロ”の家」関連の取材したい、もっと詳しくリサーチしてほしい、写真や映像を使用したいなどご要望がございましたら、是非弊社にお問い合わせください!