4月4日は二十四節気の清明にあたり、中国では「清明節」の祝日でした。日本では3月の春分の日前後が「春のお彼岸」とされ、この時期にお墓参りをする風習がありますが、中国の人びとは清明節に先祖の墓に挨拶しに行くのです。
中国では墓参りの際、紙でできたお金などを燃やして先祖に送る習慣があります。以前は本物そっくりに作った札束を燃やすことがほとんどだったのですが、最近ではさまざまな商品を模した物を燃やすようになっており、物議を醸しています。
山西省臨汾市にある販売所では1日、札束のほかに別荘、高級外車、iPhone、ブランドバッグ、マージャン卓、ノートパソコン、高級酒・高級タバコ詰め合わせ、セーフティーボックス、季節ものの服などといった代物が並ぶ光景が見られました。別荘というだけでも驚きますが、屋根にはソーラー給湯システムまで付いているというからさらにビックリです。
「あの世」のご先祖様は「この世」からの「仕送り」によって、不自由ない生活ができる……そんな考え方があるため、人々は墓参りの際にお金や最先端の品物をどんどん燃やして送るのです。なかなかユニークではありますが、果たしてご先祖様はiPhoneやパソコンを使いこなせるのでしょうか?
一部市民からは「先祖を祭る文化は厳粛なもの。俗っぽくすべきではない」との声も出ているとのこと。大気汚染や山火事の心配から「燃やすのはほどほどに」との呼びかけもされていたようです。
参考:http://news.qq.com/a/20160402/001749.htm#p=1
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