屋根の上に乗る車両とフォークリフトという衝撃的な組み合わせの写真がネットで話題となり、賛否両論、物議をかもしています。
フォークリフトで屋根に撤去された車両
(出典:中国網)
事の発端は車庫前の迷惑駐車。車庫前に無断駐車をされた家主が強硬手段をとり、駐車されている車両を屋根に撤去したのです。家主のこの強引な撤去方法に、ネット民は「よくやった!」「当然の報いだ」「いいね」と賞賛の嵐。ネット民の反応からも、日ごろ、迷惑駐車に苦労している人たちが如何に多いかが、自ずと分かります。
ただ、中には、これまでの鬱憤をはらすかのような、「他人事」を楽しむかのような無責任なコメントで、より過激な撤去法をたきつけるかのような面白がる内容もあり、問題の本質からかけ離れて、盛り上がっていきそうな勢いです。
このアングルからだとオープンパーキングのよう(出典:中国網)
一方、このような「目には目を」といった手段を選ばない行為に当然懸念の声もあります。「撤去の前に話合いなどで解決できなかったのか?」「マナー違反をしているからと言って、同様に強硬手段をとって良いのか?」「ただ復讐したいという負の感情は危険なのでは?」と他にもっと理性的に解決する方法があったのではないかと疑問を投げかけるコメントも。
今回の家主に限らず、自己の利益を脅かすような存在に対して、このように強行的、感情的に復讐の手段を選択するという傾向が多く見られるようになっているのではないかと社会全体の問題としてその思考展開が懸念されています。迷惑駐車をする側も今回の家主も、自分だけよければよいという「自分ありき」の思考が強く、他人の事は考えていないとの厳しい指摘もあります。
今回の衝撃的な写真で、くしくも現代社会の背景に隠れている問題が浮き彫りになったようです。
参考:
http://jiangsu.china.com.cn/html/2016/kuaixun_0224/4280947.htm
http://pinglun.iqilu.com/zatan/20160224/2698664.shtml