カラフルな民族衣装をまとった人、人、人!中国の少数民族・イ族による手刺繍衣装のファッションショー「賽装節」が開催されました。
すべて手刺繍!美しい衣装を身にまとったイ族の女性たち(出典:騰訊図片)
2月22日、中国雲南省・楚雄イ族自治州に位置する山奥の村・直苴で、1300年続くお祭り「賽装節」が開催されました。賽装節とは、イ族の新年に欠かせないお祭りで、旧暦1月15日に各地のイ族が直苴村に集まり、精魂込めて作られた手刺繍の民族衣装を着て、民謡を歌い踊り披露する、いわばイ族のファッションショーです。
お祭りの目玉のダンス「跳脚」(出典:騰訊図片)
賽装節には、ある伝説があります。その昔、イ族の兄弟が直苴村にやってきて、ここの風光明媚で肥沃な地に魅了され、一族を連れ、安住しました。皆が兄弟のお嫁さん候補にこぞって名乗りをあげましたが、兄弟の好みは手芸のうまい女性。そのため、女性たちは農作業の合間をみて、糸を紡ぎ、染色し、細かい刺繍を施した衣装を作るようになりました。そして、1月15日、若い女性たちは手刺繍の衣装を着て思いっきりオシャレをし、歌を歌い踊り、アピール。兄弟もその中からお嫁さん探しをしたそうです。
こうしたことから、この日は若い男女が愛の告白をする、いわば「イ族のバレンタインデー」とも言われています。女性は1日に何着も衣装を着替え、美しい衣装でアピールします。男性は、歌って踊る女性を見て、誰の刺繍が美しいか、手芸がうまいか吟味し、意中の女性を探すそうです。将来の伴侶を探すとなると、自然と気合も入りますね。
趣向を凝らした衣装を着て踊る美女(出典:騰訊図片)
当日は、70~80歳のおばあちゃんから、歩き始めたばかりの1~2歳の子供まで、皆がおめかしして、衣装の美しさを披露しました。参加者は1000人以上、観客は1万人にものぼり、会場は熱気と興奮で包まれたそうです。
伝統的な民族衣装を着た、元美女?(出典:騰訊図片)
帽子もズボンも、みんな違うデザイン!(出典:騰訊図片)
参考:http://news.qq.com/a/20160223/035545.htm#p=1