江蘇省の鎮江市で1月30日から恒例の「打醤油(醤油買い)」が始まりました。100年以上続く老舗店の「恒順」に特設された販売ブース前は長蛇の列。空の容器をいくつも準備した市民が順番を待っています。
干支にちなんで「孫悟空」も醤油買いのパフォーマンス!
(出典:中心網)
この「打醤油(醤油買い)」、以前は醤油を醤油がめから汲んで販売していたことに由来しているそうで、こうして春節前に空の容器をもって醤油を買いにくる光景は20年以上続いているとか。鎮江市の春節前の風物詩としても人気があるそうです。さながら「この行列を見ないと、春節はこない」といったところでしょうか。
今年は1月30日から2月2日までの4日間販売されますが、店舗関係者は期間中1万人以上の人出を見込んでおり、1日で約1屯の醤油を販売するとのことです。
市民の多くがこの期間に購入した醤油を1年かけて使い、醤油を使い切るころ、また春節を迎え、新しく醤油を購入するそうです。まさに1年に1回の年末行事ですね。
醤油を容器に入れるスタッフたち(出典:中新網)
さて、醤油を販売する老舗店舗「恒順」では、この期間に「一万人打醤油(鎮江恒順第二回醤醋文化節)」を開催。初日には、今年の干支にちなみ、かわいい小猿を引き連れた「孫悟空」も登場し、醤油を買ったり、販売したりとパフォーマンスを繰り広げ、イベントに花をそえていました。
「今年は地元の学校に勤務する外国人教師や留学生も参加して国際色豊かになっています。外国人がこうして行列に並ぶのは今年が初めてです」と店舗関係者も予想以上の盛り上がりに笑顔。
空容器をもった長蛇の列ができます(出典:新華網)
ちなみに鎮江は香醋も有名で、「鎮江香醋」はどこでも見ることができる大衆定番の調味料です。春節(2月8日)も間近に迫りましたが、「醤油と香醋」の街—鎮江も春節準備が整ったようですね。
参考:http://js.xhby.net/system/2016/01/31/027793003.shtml
http://www.china.com.cn/newphoto/news/2016-02/01/content_37706113.htm