2017年7月10日、騰訊網によると、台湾で初の無人運転バスが試験運行された。フランスのイージーマイル社の開発した「EZ10」というこの小さなマイクロバス風の小型車には、運転手はいない。乗客は最大12人まで乗ることができる。7月8日から13日まで、台湾大学水源キャンパス・エリアで、一般の旅客を乗せての試験運行となった。
無人バスに乗り込む学生
「EZ10」は、オール人工知能により、運転手がいない中、路上の障害物の存在や車の加速度、タイヤの回転数などすべての運転・環境測定機能をチェックしながら走ることができる。500メートルから5キロメートルの範囲でのピストン輸送が可能だ。
乗り心地は、モノレールのような不思議な感じということで、高齢者や幼い子供が乗るのにも適している。
子供の手を引きながら乗り込む乗客
「EZ10」は、2016年9月に、フィンランドのヘルシンキで、無人運転バスとして世界で初めて公道を走行した。通常走行はおよそ20キロほどだが、最大時速は40キロまで出るという。
日本では、DeNA社とイージーマイル社によって、新たな交通システム「ロボットシャトル」として、2016年8月に試験運行が開始され、六本木ヒルズの私有地を走る姿がお披露目された。九州大学伊都キャンパス、秋田県田沢湖畔(公道走行としては日本初)、千葉のイオンモール幕張新都心にも導入されており、東京オリンピック・パラリンピックでの活躍も期待されている。
他の走行車両との接触・衝突回避なども万全とのことだが、スリップ防止なども含め、安全性のより一層の確立と、関係の法整備が進められることが求められる。条件の良い一定範囲のエリアでの運行から始めて、観光サービスや過疎地での高齢者の移動手段としての活用も見込まれている。
緑の多い台湾の路上を無人バスが走る
フィンランド、日本、台湾と、次々に試験走行されているこの無人運転バス。
未来の公共交通機関と言えそうだ。
(情報元:http://news.qq.com/a/20170710/058216.htm#p=1)
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