2017年7月10日、騰訊網によると、小さい頃に脳性麻痺を患いながら本人と両親の努力によりプロボクサーとなった男性が天津市にいる。
この男性は、32歳の汪強さん。汪さんは生後間もなく脳出血などの重症に苛まれた。3歳の時に医師から脳性麻痺と診断され、6歳まで1人で歩くこともご飯を食べることも、そして「パパ、ママ」とはっきり叫ぶこともできなかったという。また、筋肉は硬直し、視力・聴力・反応力も健常者の半分程度だったとのことだ。
愛する息子を何とか助けようと、母親は仕事を辞めて北京や天津のあらゆる病院に駆け込んだ。父親は100冊にのぼる医学書を購入して研究。家の貯金はすべて使い果たしたが、父親が脳細胞を活性化させる按摩法を徐々に編み出していった。近所から冷やかしを浴びても父親は諦めず、毎日4時間息子をマッサージし、さらに運動や言葉のリハビリを行った。その結果、汪さんはジョギングや自転車、中国将棋などができるようになった。
アマチュアボクシングの指導経験があった父親は、やがて息子にボクシングをさせることを決意。最初の数年は、息子のやる気を削がぬようにわざとパンチを食らっていたという。そのダメージによって右目の視力が大きく落ちたが、それでもトレーニングは続けられ、汪さんも決して投げ出そうとしなかった。
技術が高まるにつれて正式な試合をしたいと考えるようになった汪さんは2014年、あるコーチからジムに招かれ、対抗戦に出場するチャンスを得た。デビュー戦では序盤に相手を後退させたがスタミナが持たず、判定負け。しかし、以降現在までに3回試合を行って2勝1分けの戦績を残している。「脳性麻痺のプロボクサー」とメディアに取り上げられると、全国の脳性麻痺患者を持つ家族からリハビリに関する問い合わせが殺到したという。
現在、汪さんは自分のジムを持っている。小さなジムだが、自らのトレーニングとともに弟子の指導を行っている。両親は今、5月に32歳の誕生日を迎えた汪さんに良いお嫁さんが来てくれることを望んでいる。
(情報源:http://news.qq.com/original/oneday/2748.html)
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