2月4日、中国の通信社・中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」によると、湖南省張家界に、伝統の獅子舞を継承するため、日々奔走する72歳の元大工がいる。
張家界永定区伝統の獅子舞(出典:中新網)
湖南省張家界永定区に住む元大工の鄒啓仲(ゾウ・チージョン)さんは、今年72歳だが、12人の弟子を引き連れ、小正月にあたる「元宵節」に獅子舞を舞う予定だ。
元宵節は、張家界でも賑わう民間伝統行事のひとつで、鄒さんは17歳の時から参加している。鄒さんによると、この地方で獅子は「土家地獅子」と呼ばれ、張家界永定区独自の特徴があり、材料や見た目においても南方の獅子とは大きく異なる。鄒さんは奔走し、獅子のために新しい犬と熊の毛皮を調達したが、毛皮で獅子を作れる職人は探してもどこにもいなかったという。
すでに製造も困難な「土家地獅子」(出典:中新網)
若い頃は、蛇踊りと獅子舞の稽古に励んでおり、特に獅子の左右前後に舞う絶技に長けていたという。2003年、鄒さんは大工の仕事中に右手親指以外の指を切断した。しかし、獅子舞にかける情熱は色あせなかった。去年7月には、蛇踊りや獅子舞といった武術文化を継承するため、獅子舞教室を設置した。
旧正月が明け、獅子舞の特訓が再開した。弟子たちは、練習開始早々に息が上がって、体力がついていかない。鄒さんは、若いころの経験談で弟子たちを励ます。いつか弟子の中から、継承者が育つことを鄒さんは切望している。
将来の継承者となる青年たちに熱心に指導をする(出典:中新網)
参考元:http://www.chinanews.com/tp/hd2011/2017/02-04/712698.shtml#nextpage
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