11月11日、北京大衆紙「北京晨報」によると、北京市内で大気汚染物質PM2.5(微小粒子状物質)の濃度を5%削減できる浄化清掃車が登場し、話題となっている。
ミクロな霧の力でPM2.5を浄化!(出典:捜狐汽車)
浄化清掃車は「多機能抑塵車」といい、高さ60メートル、射程距離120メートルの霧を噴出することが可能で、高圧でミクロ化された霧の顆粒が、空気中のPM2.5と衝突、吸着・凝結することで、PM2.5は粉塵となり地面に落ちるという仕組みである。リモコンで砲身を270度回転させることができ、射程距離は道路状況に合わせ決定する。
現在、大気汚染物質が急上昇する時間帯である午前7時半と11時半の2回にわたり、北京中心部東部の朝陽区で浄化作業を行っている。また、朝陽区重点区域内に設置された20カ所の観測地点で、PM2.5の濃度が75マイクロメートル (μm) 、PM10が100マイクロメートル (μm)に達した場合は、浄化作業の回数を増やす。現在、浄化清掃車は2台で、人や車の通りが多く、大規模イベントが多い、奥運効能区域、大使館区域、三里屯、亜運村、農業展覧館などの35の通りで作業を行っているが、今後、清掃エリアは拡大していく可能性があるという。
また、通常1週間に1度、PM2.5の濃度が高い時は3日に1度、新特許である「道路抑塵剤」を使用している。抑塵剤を噴射させることで、自動車の排気ガスから排出される大気汚染物質を固化させ、塵が発生しにくくなる作用がある。道路環境で、PM10なら20%、PM2.5なら5%も削減することが可能で、腐食性や動植物に対する害もなく、二次汚染の心配もないという。
「多機能抑塵車」は、朝陽区が調達し、業務委託をしている。委託会社は、「今後、他の地区とも協力し、多くのエリアで使われることを願っている」という。
参考元:
http://bjcb.morningpost.com.cn/html/2016-11/11/content_420957.htmhttp://auto.sohu.com/20161111/n472945265.shtmlhttp://www.zgzycw.com/xinwen/zhuanqi/1965.htmlhttp://hw.pingyin.gov.cn/contents/3479/219210.html
※株式会社フライメディアは、中華圏と日本をつなぐ会社です。
本日御紹介した「神器?ついにPM2.5の浄化清掃車が登場!濃度5%削減も可」関連の取材したい、もっと詳しくリサーチしてほしい、写真や映像を使用したいなどご要望がございましたら、是非弊社にお問い合わせください!