2017年9月21日の成都商報によると、14日に四川省の離婚訴訟で「婚姻テスト」が実施され、夫婦それぞれが80点以上の高得点をマークし、離婚不許可の判決となった。
夫婦二人が受けた「婚姻テスト」筆記試験は、宜賓県人民法院の“観音法廷”で行われ、出題者は、王士雨裁判官。原告妻と被告夫それぞれが同じ試験問題に挑み、お互いに採点。王裁判官は、60点以上なら挽回の余あり、60点未満なら婚姻関係は極めて危険な状態、とした。
試験問題には、穴埋め式と記述式があり、満点は100点。質問の内容には、結婚記念日、お互いの誕生日、子供の誕生日・好きなおやつ、恋愛期間の長さ、家事の分担など客観的事実を問うものもあれば、「婚姻、家庭の現状について述べよ」といった主観的問題もあった。
試験を受けたのは、一人っ子世代新人類1980年代生まれの夫婦で、一男一女を持つ。試験後、妻は気持ちが穏やかになり、離婚不許可の判決に従った。
夫婦の回答を見てみよう。
客観問題では、二人の回答は多くの場合一致していた。しかし、例えば、「最後に意思疎通が図れたのはいつか?」と言う質問に、男性は「昨日」と答えたが、女性は「2017年6月」と答えた。「過去に家族旅行に行った回数は?」との質問に、男性は「1回」、女性は「0」と答えた。
「夫婦間の最大のトラブルは何?」「 あなたの配偶者は家庭内で責任を果たしているか? あなたの配偶者の良いところと悪いところは?」と言う質問に、女性は「夫は賭け事に夢中で、何回話し合ってもまた行ってしまう。それに訳もなく私を疑う」と書いたが、夫は、「妻に悪いところはない」と回答。妻は、モラハラについても触れた。夫の方は、これらの点を自分でも認めており、反省の気持ちを込めて、「これからはお正月でもなんでも妻の同意なしには賭けトランプに行かない」と書いた。妻は、自分にもよくないところがあるとして、「私は生活のために外で仕事をしている時間が長く、子供に寄り添う時間が少なかった」と書いた。
王裁判官は、筆記試験を通じてわだかまりが取れた、「男性にも非はある。だが点数から見て、二人の間にはまだ愛情がある」と判断。裁判所は離婚不許可の判決を出したのだった。
人情味のある裁判と判決に、「いいね!」の声が上がっている。
(情報元:http://news.qq.com/a/20170921/024038.htm)
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