2017年6月21日、騰訊網によると、山東省の新興住宅地のとあるマンションの9名のオーナー(部屋の所有者)たちが、中国の公益通報システムである12345番に訴え出た。訴えの内容は、住んでいるマンションの最上階のオーナーが勝手に屋上に私設の小型スイミングプールを作った、というもの。
安全で、快適な住まいと居住環境を持ちたいというのは、マンション購入者の自然な願望だ。
訴え出たオーナーたちが言うのは、真っ先に安全問題。もし、暴風雨の時などに屋上のこのプール施設の一部が飛んで落ちたら、階下の住民の安全を脅かし、建物も傷つける恐れがある。あるいは、プールの水が階下に漏れたり、マンション全体の給排水に影響を及ぼしたりするのではないか。
なぜなら屋上に建設されたのはプールだけではなく、問題のオーナーは、自室の上の屋上部分に床をはり、日光浴ベッドも置いて、高いところでゆっくりとこの空間を楽しもうと施工したのだ。施工部分は自室の上の部分だけとはいえ、当初の設計外の施設の重量は、マンション全体の建築力学上の安全を超えている可能性もある。
住民の中には、そもそも屋上は共有部分であり、関係部署の許可を取らないで建造物を作るのは間違っているという意見もあった。
6月19日に記者が同マンションを訪れた際には、屋上に上がる通路のドアは、すでにマンション管理人により鍵がかけられ、「勝手な進入禁止」との張り紙がなされていた。
住民たちは、5月にこの屋上の写真をビデオに撮っていた。もともとセメントばりだったところに木の床がはられ、小さなリゾート空間にするべく、電気コードやコンセントまで用意され、数名の建築作業員がかしましく動いていたという。
記者がこの施工をした当のオーナーに連絡を取ったところ、オーナーは、最初は美観を考慮し、また住環境を整えたいと思って作った、防水や断熱の効果も考えた。違法建築という点には、考えが及ばず、他の住民オーナーたちがからこのように強いクレームが出るとは思わなかった、出張から帰り次第、この違法建築物の撤去と処理に取り掛かるつもりだと語った。
(情報源:http://news.qq.com/a/20170621/005015.htm#p=1)
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