2017年3月14日、騰訊網によると、河南省鄭州市に建設された道路のど真ん中に、住民らの懇願によって残された古木が1本立っている。
幅の広いまっすぐな道路の中の不自然な場所に、コンクリートの塀に囲まれた舗装されていないスペースがある。そこには、一見枯死しているかのようなシナサイカチの古木が1本、支えられながら立っている。自動車で通りかかったら、「なんでこんな邪魔な場所に分離帯があるのか」と思うかもしれない。
この古木が立つ周辺には、もともと村があった。2013年に、道路を拡張するために村の立ち退きが決定し、当初の計画ではこの古木も切り倒すか別の場所に移植するかの予定だった。しかし、村民から「このシナサイカチはおらが村の宝。なんとか残すことはできないか」との声が出たのだ。
「村の宝」と崇められていたこのシナサイカチ、樹齢は数百年だという。大昔は壮観な大木だったが、ある時原因不明の火災に見舞われて焼けてしまった。それから300年あまり沈黙し続けていたが、いつしか焼け焦げた樹皮の中から新しい芽が出て来たというのだ。
熱い議論が繰り広げられた末、古木は現場でそのまま保護することが決定。木の部分を囲ったうえで、新しい道路が作られた。木の傍には、ここに村があったことを示す石碑も建てられている。村の歴史にはピリオドが打たれたが、村民たちの思いが宿ったこの古木は、これからも生き続けていく。
(情報源:http://news.qq.com/a/20170315/006594.htm#p=1)
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