1月20日、中国の通信社・中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」によると、中国の旧正月・春節を故郷で迎えるため、バイクで帰省する「バイク大軍」が今年も道路を埋め尽くしている。
故郷へ向かう「バイク大軍」(騰訊新聞)
19日、中国珠江河口の広州、香港、深圳市、東莞市、マカオを結ぶ三角地帯「珠江デルタ」を出発し、西へ帰省する「バイク大軍」は、小雨の降る中、雨合羽を羽織り、荷物を背負い、妻子を乗せ、家路へと急ぐ。そのうちの一人、莫際助(モー・ジージュ)さんは、「バイクで帰省するのは今回で8年目。鉄道は料金が高い上、購入しにくい」と語る。
「バイク大軍」の出現は、2000年まで遡る。当時、広東省で働く広西籍の出稼ぎ労働者の多くが鉄道の切符を買えず、モーターバイクで帰省した。この10年、バイクで帰省するスタイルが広まり、もっとも多かった時期では60万台を超える。
広東省や広西省に位置する238のガソリンスタンドは今、「おもてなし駅」に変身している。そこでは、1月20日以前に申し込んだ「バイク大軍」は、給油1回分が無料になるサービスを行っている。また、ガソリンスタンドでは、赤いテントが張られ、ボランティアが人気のしょうが湯やお粥を提供する。春節期間中、ボランティアの数は5000人に上り、生姜4000キログラム、タマゴ3000個、米1000キログラムが準備されている。
貴陽~広州間、南寧~広州間などで高速鉄道が開通することで、珠江デルタで働く出稼ぎ労働者の帰省は一気に便利になった。そのため、近年、「バイク大軍」の総数は、減少傾向にあり、最多時期と比べると、20%から30%減少した。また、老人や子供の数は明らかに減少し、中年夫婦が主になっている。
情報源:
http://www.chinanews.com/sh/2017/01-20/8130248.shtml
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