9月6日、騰訊網によると、河南省洛陽市に位置する偃師市(えんしし)首陽山の鎮香峪村に住む馬博文さん(14歳)が脳性麻痺(何らかの原因で脳にダメージを負ったことにより生じる運動障害や神経障害の総称)から歩行が可能になったと母と子の感動秘話を紹介した。
馬さんは出産時に脳が酸欠状態となり、脳性麻痺になった。「最初は分からなくて、1歳になっても立てないことに気づいたとき、下半身が麻痺していた」と、母親の劉延玲さん(48歳)。いろいろ病院をまわってお金もかけたけど、よくならなかったと失意の劉さんに響いたのが医者の「この病にはリハビリが一番よく効く」という言葉だった。わずかな希望が見えたとき、劉さんのご主人はプレッシャーに耐えられなかったのか、家を出ていってしまった。馬さんは6歳のときだ。
それから、母と子の二人三脚の長いリハビリ生活が始まった。馬さんの体を伸ばしたり、マッサージをするほかに、歩行訓練も欠かさず、毎日息子を連れて2km歩いた。最初は500mしか歩けなかったのが、今ではもう2kmも歩けるようになった。雨や雪の日も休まず、室内で歩行練習をした。驚くことにこれらのリハビリメニューは劉さんが考えたオリジナルのものだと言う。
一家の大黒柱である劉さんの暮らしは決して楽ではない。馬さんのほかにも学校に通う娘を養う劉さんは「死のうと思ったこともある。でも息子をどうしても立たせたい」との思いが自分を奮い立たせたのだと話す。馬さんが学校に行っている間、劉さんは靴工場で働く。お昼は馬さんの食事の世話をするために帰宅。工場で終わらなかった仕事を家に持ち帰って仕上げる。劉さんは靴工場のほかにも早朝の清掃員の仕事をかけもつ。靴工場の仕事だけでは家族を養えないからだ。
母親の頑張りに息子の馬さんも立派に応える。学校では同級生のサポートを得て勉学に励み、成績は地区一番と優秀で、校長先生も「真面目で熱心な生徒」と褒める。母親が勤務している間も休まず、一人で歩行練習を続けた。
この親子リハビリを始めて8年、ついに奇跡が起こった。何かにつかまらないといけないが、それでも馬さんは立って歩けるようになったのだ。劉さんは「嬉しいけどまだまだ通過点、目標は一人でしっかり歩けること」と気持ちを新たにひきしめていた。
(情報源:http://news.qq.com/a/20160906/010784.htm#p=1)
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