8月12日、中国3大ポータルサイト・騰訊のニュースチャンネル『騰訊新聞』によると、ハルピン市に住む9歳の少年の体重は143キログラムあり、登校が困難となっている。
ハルピン市に住む9歳の少年・李航(リ・ハン)くんは、3歳の時に、筋緊張低下、性腺発育不全、知的障害、肥満を四徴とする「プラダ‐・ウィリー症候群」と診断された。体重は増え続け、今年3月には167キログラムにまで達した。その後、一時的に減量に成功したが、身長1メートル50センチに対し、体重は、依然として143キログラムある。現在、彼の目標は、ダイエットし学校に通うことだ。
「プラダ‐・ウィリー症候群」は、一種の遺伝子疾患で、およそ1万5000人に一人が発症すると言われている。患者は、2歳頃から、異常に食べる、満足感を得られない、情緒不安定などの典型的な症状が現れる。完治することはないが、早期発見・治療をすれば、病状と生活を大きく改善できる。
李くんの出生時の体重は、2650グラムで標準的だったが、3歳から食事の量が急激に増え、4歳で体重は43キログラムとなった。成長するにつれ体重も増え続け、情緒不安定に陥るだけでなく、知力も正常に発展せず、簡単な計算もままならない。2012年の知能テストでは、「精神発育状態が遅滞、社会での生活能力も低下」という結果だった。また、増えすぎた体重のせいで、李くんの体はすでに負荷に耐えられなくなっており、高血圧や脂肪肝、高尿酸血症など十近い疾患を抱えている。
2年前、李くんの状況がメディアで報道され、無償のダイエット訓練を受けた。科学的な食事療法と運動で、李くんの体重は当時の90キログラムから60キログラムにまで減ったが、家に戻ると、食事コントロールができず、体重は一気に167キログラムにまで達した。数々のダイエット方法を試したが効果はみられず、今年3月、中医大学病院で胃を切除する手術を受けた他、中医のカッピング療法も受けている。
医者によると、深刻な肥満は、子供の健康に大きな悪影響を及ぼす。誤った食事観念、空腹ではないかと心配したり、子供の欲しがるがままにおやつを与えるなど、すべて子供の肥満の原因となると指摘する。
情報源:
http://news.qq.com/a/20160813/015094.htm#p=1
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