9月も後半になろうというのにまだまだ暑い日が続く日本。台湾も例年になく暑い毎日に、バテぎみの人も多いようだ。また、南部ではデング熱が更なる猛威を奮い、8000人を越す感染者が出ている。日本では敬老の日を含む連休があった為、多くの日本人が台湾旅行を楽しんでいたようだ。
台湾旅行のお土産として欠かせないもののひとつが「台湾茶」だ。凍頂烏龍茶や高山茶など、台湾には多くの銘茶が存在する。台湾旅行ブームと同時に台湾茶の人気も昨今高まっているといえるようだ。
台湾茶を淹れるのに欠かせないのが「茶壺(チャーフー)」こと急須の存在。
今回は前回ご登場いただいた台北長春路にある急須の人気店「和記茶行(ハーチーチャーハン)」のオーナー 余(ユィ)さんに台湾茶を美味しく淹れる事のできる急須についてレクチャーしてもらおう。
オーナーの余さんはFace Bookのライヴ中継でも人気者だ
和記茶行では4から5千もの急須を扱っており、中でも美味しいお茶が淹れられると勧められているのが紫砂泥という材質で作られた「紫砂壺(ズーサーフゥ)」だ。
美しい形の紫砂壺
台湾でその道のプロたちに選ばれているのがまさにこの紫砂壺だ、お茶独特の渋みや苦味を取り除いてくれる効果があると言われており、使えば使うほど茶葉の油分が染み込み、急須に輝きを与えるのだとか、紫砂壺の歴史はなんと400年。
余さん愛用の急須は300年もの
よく見る朱色の「朱泥」の紫砂壺以外にも様々な材質で作られた紫砂壺があるようだ。
左上から黑朱泥、綠泥、天青泥、段泥
好みによって色を選んでも楽しいだろう。
紫砂壺は表明密度が高く、お茶の良い香りを逃がさない作りになっているのだが、普洱茶などの発酵タイプのお茶を淹れる為にできた通気性の良いタイプもある。
表面がブツブツとしているタイプは発酵させたお茶にお勧め
自分に合った急須を選び、毎日お茶を淹れ、大切に使い続ける事で急須そのものが更にグレードアップされるという。「養壺(ヤンフー)」という言葉があるように、急須は自ら育てるものなのだそう。ぜひお店に行って自分のお気に入りの急須を購入し、美味しいお茶ライフを楽しんでみよう。
【店舗情報】
和記茶行
台北市中山区長春路2号
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