新しい建物は気持ちいいですが、残留している化学物質によって体調不良を訴える「シックハウス症候群」には注意が必要です。中国・江蘇省の外国語学校ではこのほど、新校舎に移転したところ生徒約500人に皮膚炎などの異常が発生したとして、問題になっています。
問題になっている常州外国語学校です。(出典:新浪新聞)
問題になっているのは、同省常州市の常州外国語学校。中学、高校合わせて58クラスあり、約2800人の生徒と教職員が在籍しています。この学校、昨年9月に現在の場所に移転してきたのですが、移転先がかつて農薬工場や化学工場だった土壌汚染地域のすぐ近くだったとのこと。同12月、保護者が学校周辺に発生している異臭に気付き、調べたところ、汚染地域で土地修復工事が行われていたことが発覚しました。
不良症状が現れた学生たちです。(出典:CCTVニュース)
一方、学校側は環境の改善に向けて積極的に努力しているとし、更なる移転といった措置は検討していないとのこと。現地の環境当局は、すでに土地修復作業はストップしており、悪臭の濃度も基準値以下であると説明していることから、体調不良の原因を特定することは難しいとの見解を示しています。
原因はどうあれ、多数の生徒が体調不良を訴えたのは事実。学校も行政も、生徒の健全な成長を第一に考えて行動してほしいですね。
参考:
http://news.sina.com.cn/pl/ch/2016-04-17/doc-ifxriqqv6090702.shtmlhttp://news.qq.com/a/20160417/021766.htm?tu_type=21&tp=3
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