このほど上海市に新しく「徐震スーパー」というお店が登場しました。このスーパー、一見するとどこにでもあるごく普通のスーパーのようですが、とてもユニークな商品を販売しています。
リサイクル品はでなく、立派な芸術商品です。(出典:観察者網)
このスーパーで売っているのは本物そっくりのパッケージです。そう、中は空で、パッケージだけ。このパッケージ商品はじつに食品から日用品まで幅広く陳列されています。そして、缶入りの飲料などは手にとってみないと本物そっくりで見分けがつきません。
この「徐震スーパー」ですが、芸術家の徐震さんが開いたお店。販売しているのは徐震さんが作った芸術作品なのです。「徐震スーパー」は2007年から世界各国の美術館で展示されていたそうで、今回初めて、街頭に登場するのだとか。徐さんは、「消費商品というより芸術商品です。作品を見た人がどう思うか?芸術商品の展示というスタンス。特に利益は考えていません」と来店客の反応を確認します。
では、この風変わりのスーパー、市民の反応はどうでしょうか?60年代生まれの女性は、中身は空なのに本物と同じ価格の19元(約360円)と表示されたチョコレートのパッケージを手に持ち、「新人類の考えにはついていけない」と首をかしげます。中高年の方は新しくできたスーパーへの期待度が高いぶん、失望感も大きいようで、「買う人いるの?」とぼやきながら立ち去る人が多いようです。
逆に若者はこのユニークさを新鮮に感じるようで、「今の時代、創意工夫されたものじゃないとね」と、芸術作品を楽しそうに見学?!本物と同じ価格にも「消費概念を考えさせられます」と風変わりスーパーの出現も歓迎しています。
奇抜な発想に外国人もびっくり!(出典:観察者網)
来店した外国人は熱心に商品を見たあと、缶入りのコカコーラとビールを購入。「どう使うのですか?」と取材に来ていた記者が尋ねると「おもしろいだろう。いたずらに使いたい」のだとか。ちなみにこちらの外国人が購入第一号だそうです。話題となったことで、来店する人はいても、なかなか購入はされないようです。本当に美術「館」ではなく、美術「スーパー」になったかのようですね。
この風変わりな徐震スーパー、1ヶ月の期間限定でオープン。その後は継続するかどうか決めていないとのことです。
参考:http://www.guancha.cn/art/2016_04_09_356488_1.shtml
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